ガザから世界へ広がる争い 2014.8.23

戦闘が再開されてまもなく、エルサレムでは、パレスチナ人の暴動が発生している。火炎瓶がバスにあたって炎上するという事態にもなっている。その後、こうした暴動は報じられていないが、イスラエル国内でのテロや暴動へ発展する可能性が高まっている。

また、イスラエルとガザの紛争が始まって以来、ヨーロッパでは、フランスやドイツを中心に、親パレスチナのデモからシナゴーグを襲撃するという事態になっている。

デンマークでは、反ユダヤ主義が悪化を続けており、「シオニストのブタに平和はない」という落書きもみられた。ユダヤ人たちはキッパなどユダヤ人を表現するものを身につけないよう警告され、恐怖におびえる日々となっている。

これを受けて、コペンハーゲンでは、ユダヤ人以外の人々も加わって、あえてユダヤ人独特のキッパや、ダビデの星をつけての、「親イスラエル」デモが行われた。デンマークは、ホロコーストの時代、ユダヤ人を守るために同様のデモを行ってユダヤ人を守ったという歴史がある。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/184183#.U_hnZKW9BCs

イスラエルとパレスチナのガザでの紛争が、世界中で反ユダヤ主義を助長するとともに、親パレスチナか、親イスラエルかの論争から紛争になるほどに争いが広がりを見せている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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