エイラットの空港も一時閉鎖 2013.8.9

イスラエル最南端のリゾート地エイラットの国内線空港が、8日夕刻、約2時間ほど閉鎖となった。隣接するシナイ半島からのテロが懸念されたからである。

シナイ半島からは、人間の肩に乗せて発射する携帯型ミサイルでも、エイラット上空の飛行機には脅威になりうる。しかし、アルカイダではなく、おそらくイランに協力して、ガザのハマスに武器を搬入しているベドウィンだろうと推測されている。

<シナイ半島でテロ組織を一掃するエジプト軍>

シナイ半島では、エジプト軍がテロ組織の一掃を行っている。今回の政変以後だけでも、すでにテロリスト100人以上がエジプト軍によって殺害されたとの情報がある。

理由はわからないが、シナイ半島でエジプトの治安にかかわる何かがおこっているのかもしれないと言われる。(エジプトがイスラエルの治安のために働くわけがないということ)

エジプト軍は、これまでにハマスとエジプトの間の密輸トンネルを100以上も破壊した。そのため、イランからの武器をガザへ搬入できなくなり、無法地帯のシナイ半島に足止めになった武器があるとみられている。

<ハマス、その後>

トンネルが破壊されたことで、ガザへはエジプトから日常物資も入らなくなっている。イスラエルは、陸路の物資搬入を増加させている。(イスラエルからの人道支援物資ではなく、UNなどからの支援物資の通過の許可を増やしたということ)

こうしたガザ地区の状況をうけて、ガザ出身のアラブのスター、アサフさんは、ガザにいても活動できないとして、家族全員で、西岸地区への移住を申請した。イスラエルへも許可申請中。

窮地に陥っているハマスだが、イランやヒズボラに取り入って、支援を増やしてもらおうという動きがある。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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