エイラットにもロケット弾 2014.1.21

20日夜、ガザ周辺に加えてエイラットにもロケット弾が着弾した。空き地だったため被害はなかったが、ここまで度重なる攻撃に、今後、イスラエルがどう出るのかが注目されている。

<だれが何の目的でイスラエルを攻撃しているのか>

今回は、ハマス、ならびにその二番手の勢力イスラム聖戦も、イスラエルへの攻撃にはかかわっていないとみられている。

ハマスは19日、すでにエジプトを通じて「イスラエルとの紛争を望んでいない」と表明。それを裏付けるように、ガザ領内に治安部隊を配置して、イスラエルを攻撃する者たちを取り締まっているという

今、イスラエルを攻撃しているのは、ガザ地区とシナイ半島にもはびこっているサラフィストや聖戦主義者といった小さな様々なイスラム過激派組織だと分析されている。

ガザ地区からの攻撃が難しくなれば、シナイ半島からイスラエルを攻撃していることがそれを裏付けている。これらの組織はエジプト軍がシナイ半島から一掃しようとしている者たちである。

聖戦主義組織らが望んでいるのは、エジプトとイスラエルの間に火をつけることだと分析されている。現在、イスラエルは、エジプト軍と緊密に連絡をとりあって対処を検討しているようである。

今後、もしイスラエル側に死傷者が出れば、イスラエルは大きく動かざると得なくなる。死傷者が出ないように、ネタニヤフ首相に、より正確な情報が届けられ、タイミングを逃さず、英断を下していくようとりなしが必要である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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