イスラエルの国連での立場向上 2014.2.19

イスラエルへのボイコット運動がさかんになってきているが、不思議なニュースが入った。

常日頃、あれほどイスラエルを目のかたきにする国連人権保護委員会(UNHRC)が、18日、その選挙議長候補に、イスラエルのロン・プレッサー国連大使を指名したのである。170カ国全会一致だった。イスラエルがこのポジションにつくのは史上初。

プレッサー氏は、「人権保護委員会の選挙議長候補に指名されるのは光栄なこと。これはイスラエルをボイコットする人々への答えだ。」と語った。

<イスラエルと日本が同じ国連グループに>

ところで、国連には地域分け以外にも”グループ分け”とされるしくみがある。同じ立場の国々が集まって発言力を強くする目的のグループである。

イスラエルは、このグループ分けのうちのJUSCANZ(非欧州先進国グループ)の一員として迎えられることが、先週、正式に認められた。これは、ジュネーブ、ニューヨーク、双方の国連関連議会において有効な認識となる。

JUSCANZに参加する国々はその頭文字をとって、日本、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドである。ノルウェーとスイスもこのグループに関連を持っている。(日本が所属するのはこのグループだけではないことに注意)

この他、イスラエルは中東諸国としては初めて、ラテンアメリカのグループにも、オブザーバーとしての立場を獲得している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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