3度目のパレスチナ囚人釈放にむけて 2013.12.26

イスラエルとパレスチナが、和平交渉を行っているが、その条件の一つがパレスチナ人の囚人釈放。イスラエルはこれまでに2回、パレスチナ人テロリスト計52人を釈放している。

その3回目が来週29日、日曜に予定されている。釈放予定は今回も26人。

しかし、ここ数日、バスの爆破事件など、パレスチナ人によるイスラエル国内のテロが頻発していることもあり、昨日からテロ被害者の母親や家族ら市民たちがネタニヤフ首相官邸前で、「釈放反対」のデモを行っている。

これまでの2回の釈放を見ると、イスラエルはそのたびに西岸地区・パレスチナ側にある入植地の建設をすすめて、Give and Takeのバランスをとってきた。今回も同じ流れになるみこみだ。無論、パレスチナ側はこの動きに激しく反発している。

イスラエルとパレスチナ双方の信頼関係は、囚人釈放によって前進するとは思えないというのが現状。とはいえ、釈放しなかったら、そこで和平交渉は終わるので、釈放しないという選択の余地はないのである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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