閉じられた扉:エチオピア 2013.8.31

先週、27日、イスラエルはエチオピアからの最後となる移民機2機を迎えた。イスラエル政府とユダヤ機関は「鳩の翼作戦」と名付けて、エチオピアからこれまでに7000人を移住させてきたが、今回の450人で最後となった。

エチオピアからは、1980年代にモーセ作戦で8000人、1990年代にソロモン作戦で14400人が移住した。まだエチオピアには6000人のユダヤ人が残っているが、今後イスラエルへの移住を希望する場合は、他国と同様に個人単位で難しい手続きをしなければならなくなる。実質、扉は閉じられたということである。

イスラエルへの移住の扉はいつまでも開いているわけではない。ロシアもいつ閉じられるかわからない。まだ移住決意ができていないユダヤ人の決心が早まるようにと願う。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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