イスラエルでは、3日の午後から過ぎ越しの祭りとなる。今年は、イースターが今週末でもあるため、ユダヤ教徒とキリスト教との観光客がイスラエルを訪問する。観光省は、観光客13万人が来ると推測している。
これに先立ち、2日、ヘブロン近郊でイスラエル人2人が行方不明となり、誘拐の可能性ありとしてイスラエル軍と警察が大規模な捜査を開始。テレビは生中継するなど大騒ぎとなった。
しかし5時間後、行方不明の男性が発見され、騒ぎはこの2人が故意に起こしたものであったことが判明。2人は警察での取り調べに入っている。過ぎ越しの直前だっただけに、家族もイスラエル社会も一時騒然となったのである。
実際のテロも発生してている。2日、西岸地区のサマリヤ近郊で、パレスチナ人6人が違法に侵入したとの情報を受け、ヨアブ・レイトマン軍曹らが、捜索を行っていたところ、ヨアブさんがナイフもったパレスチナ人に襲われた。
ヨアブさんは、腕や頭を刺されながらも犯人を取り押さえ逮捕している。ヨアブさんの傷は軽傷だった。
過ぎ越の期間は、西岸地区からイスラエルへ入る検問所の多くが閉鎖され、高い警戒態勢がとられることになる。過ぎ越しは、3日から11日まで。イスラエル軍では、過ぎ越期間中に任務につくイスラエル兵のため、マッツア(種無しパン)80トンを準備したという。
過ぎ越し期間中の治安と海外に出ているイスラエル人たちが誘拐やテロから守られるよう、とりなし必要。
*こちらもとりなしお願い
先月、ニューヨークで発生した火事で7人の幼い子供たちを一気に失い、妻と次女もまだ重傷となっている正統派のガブリエル・サソンさんを、とりなしに覚えていただければ幸いである。
昨年までは、家族10人の大家族でさぞにぎやかな過ぎ越であったことだろう。今年はたった一人である。ユダヤ教は、こうした悲惨な状況には非常に柔軟で強さを発揮するのだが、まさにヨナのような、これほど大きな喪失を受け入れる事ができるのかどうか。
サソンさんは、その後のインタビューで、「何が最も大事かを考えてほしい。今ある家族たちがいかに大切なものか知ってほしい。家族に関する事を義務でするのではなく、愛でするべきだ。それがすべてだ。」と語っている。
ガブリエルさんは、エルサレムに亡くなった子供たちを埋葬したが、同じ場所に自分と妻、生き残った娘とその夫(将来の)のために墓地を買ったという。「家族は愛で一つだった。エルサレムは世界の中心だから、ここで私たちは一つだ。」と語っている。
アルーツ7によると、サソンさんは、第二次世界大戦のころ、家族とともにシリアから日本へ逃げ、日本で育ったという。
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