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イスラエルでは、段階を追って社会経済活動の再開をすすめている。これにともない、エルサレムの重要な聖地、神殿の丘(ハラム・アッシャリフ)は、日程はまだ未定だが、今週、ラマダン後のイード・アル・フィトル後に、聖墳墓教会(イエス・キリストの十字架ゴルゴダの丘)は来週日曜に、信者たちの訪問が可能となる見通しとなった。
www.timesofisrael.com/temple-mount-to-reopen-next-week-after-2-month-closure-waqf-announces/
聖墳墓教会の入場は、今はまだ関係者50人までで、石をさわったり、キスをすることも禁止とされている。一般に解放されても一回につき50人までになるとのこと。中に入る日をまちわびる信者たちが、教会の前で祈る様子が伝えられている。
イスラエルへの海外路線再開は7月中旬以降か
イスラエルでは、観光業の再開が待たれるところだが、空港関係者によると、ベングリオン空港が海外からの一般のフライトを、受け入れるようになるのは、早くても7月中旬以降になるとの見通しだという。
飛行機は、長時間の3蜜になるので、基本的には、ワクチンが出来ない限り、大きな変化は期待できないのである。
また、イスラルの感染者の70%は、アメリカから入国した人からの感染であったことがわかったため、特に海外からの入国に厳しくなっているといえる。
現在のところ、空からイスラエルに入国しているのは、帰国するイスラエル人や移民者だけで、入国後2週間の隔離が義務付けられているので、観光客は来にくい状態が続いている。
空港マネージャーのシュムエル・ザカイ氏は、次の2年間に来る旅行者の数が、2019年の3分の1に達することができれば、よしとしなければならないと語っている。
www.jpost.com/health-science/israels-ben-gurion-unlikely-to-welcome-foreigners-until-mid-july-629220
とはいえ、6月初頭から、非常に限られた本数で、デルタ、ユナイテッドの来週から、ルフトハンザ、オーストリアエア、スイスエア、ブリティッシュエアなどが、乗り入れを検討しているという。
www.jpost.com/israel-news/delta-airlines-to-restart-tel-aviv-flights-in-june-628534
イスラエル GDP 7.1%縮小:イスラエル銀行
エルアル航空は、ベングリオン空港の発着の25%をしめているため、今や倒産寸前になっている。観光業に大きく依存しているイスラエルのGDPは、コロナ渦の影響で、マイナス7.1%と発表された。過去20年で最悪の縮小率である。
コロナ渦がこのままおさまったとして、今年いっぱいの見通しはマイナス4.5%との見通しである。
2020年最初の3ヶ月の失業者は153万人で、労働者の39%が働き場を失っているとのこと。失業率は、今後8.5%に至ると予測されている。
www.jpost.com/breaking-news/economic-growth-in-israel-drops-71-percent-compared-to-2019-629215
パンデミックはまだ拡大中:WHO警告
アジア、アメリカ、ヨーロッパ各地では、新型コロナの感染が落ち着き始めて、経済の再開も始まっている。しかし、世界全体でみると、パンデミックが終わりに向かっているとはとうてい言えない現状がひろがっており、WHOは、まもなく第二波が来るとの警告も発している。
26日6時半(GMT)で感染者は559万1677人。死者は34万7944人。今もアメリカがダントツで、感染者170万人を超え、死者は、9万9805人と10万人に迫っている。
それに続くのは、今、感染拡大が急速に拡大しているブラジルで、感染者37万6669人、死者は、2万3522人である。3位はロシアで、感染者は35万3427人だが、死者は3633人と極端に少ない。