イスラエル軍は、国内テロを阻止するために、西岸地区での戦闘を行なっている。しかしこれを複雑にしているのが、極右ユダヤ人入植者グループのパレスチナ人居住地への暴力である。
イスラエル軍の調べによると、19日、パレスチナ人グループが、パレスチナ人居住地ワディ・ラハル近くで、道路を走っていたイスラエル人の車両に投石を始めたため、やはりその地域に住んでいる過激ユダヤ人入植者グループが、ワディ・ラハルに雪崩れ込み、パレスチナ人と衝突となった。
パレスチナ自治政府保健省によると、入植者グループは銃を使っていたとのこと。この衝突で、パレスチナ人1人が銃殺され、数人が負傷した。死亡したのは、カリル・サレム・カラウィ(37)
عصابات المستوطنين خلال مهاجمة بلدة وادي رحال جنوبي بيت لحم pic.twitter.com/l5j50RJggA
— القسطل الإخباري (@AlQastalps) August 26, 2024
الشهيد خليل سالم زيادة الذي ارتقى برصاص مستوطنين خلال الهجوم على بلدة وادي رحال جنوب بيت لحم pic.twitter.com/36XDkTeVjl
— 𝐀𝐇𝐌𝐀𝐃 𓂆 (@guevaraaa911) August 26, 2024
ややこしいのは、この攻撃をしたグループは、イスラエル軍の予備役兵たちで形成された「地域防衛隊」のメンバーであったということである。極右入植者なのか、イスラエル軍によるものかよくわからない、微妙な攻撃である。
またこの同じ19日、イスラエル軍の正規軍が、別にヌールシャムスでパレスチナ人と衝突となり、パレスチナ人が5人死亡していた。
国際社会からすると、イスラエル軍による防衛のための戦闘と、過激ユダヤ人グループ襲撃を同じに見ても不思議はないだろう。
こうした極右ユダヤ人勢力は、極右政党でありながら、国内治安相(警察庁を管轄)というポジションをになっているベン・グビル氏が、十分に取り締まらず、罰則も軽くすぐ釈放されてしまうことが問題となっている。
シンベト(国内治安省)のロネン・バル長官、ギャラント防衛相も、ベングビル氏を政権から解任しないと、イスラエルの治安に著しい危険をもたらすことになると訴えている。
www.timesofisrael.com/backing-shin-bet-chief-gallant-says-ben-gvir-endangering-israels-security/