イスラエルは、人質の解放に応じて、パレスチナ囚人たちを西岸地区と東エルサレム、ガザへも釈放している。
しかし、同時進行で、西岸地区では、ジェニンを中心にトゥルカレムなどの地域で、本格的なテロリスト掃討作戦「鉄の壁」を行っている。
空爆や銃撃戦に加え、この週末には、3回のドローン攻撃でパレスチナ人4人が死亡した。このうち2人は、2023年11月に人質解放後に釈放されたテロリストだった。しかし、2人は、巻き添えになった市民で、一人は14歳少年だった。
この作戦を開始してから約2週間の間に、イスラエル軍は、テロの拠点になっていた建物23棟を破壊した。一気に20棟が同時に爆破される様子が伝えられている。
また、武器40個、爆弾80個を押収、無力化し、指名手者100人を逮捕した。イスラエル軍によると、激しい戦闘で、これまでに死亡したパレスチナ人テロ工作員は、50人以上激しい戦闘で、巻き添えで、幼児が死亡するケースもあったとイスラエル軍は認めている。
なお、西岸地区では、2023年10月7日以降、約6000人が、テロ容疑者として逮捕されており、このうち2350人以上がハマス関係とされている。
また今週末には、過激右派入植者による放火事件もあったとのこと。襲われたのは、エリコ近くのベドウィンの村で、モスクにも火を放ったという。死傷者の報告はない。この村では、昨年9月にもヤギ50頭が、入植者たちに毒殺されたと主張している。