続報:エルサレム市内テロ他、全国で3人死亡 2015.10.13

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4710508,00.html

<南エルサレム:アルモン・ハナチーブでのバス内テロ:2人死亡>

今朝10:00ごろ発生したアルモン・ハナチーブの市内バス78番でのテロ。事件発生時は、情報が錯綜していたが、事情が徐々に明らかになってきた。

テロリストは2人。当初、逃走中と報じられたが、1人は射殺。まもなく1人も駆けつけた治安部隊に撃たれて、身柄を確保された。

後に公開されたところによると、テロリストは、アルモン・ハナチーブに隣接するアラブ人地区ジャベル・ムカバ在住の2人はで、死亡したバハ・アリアン(22)、重傷のビラル・ラネム(23)。

テロリスト2人は、現場近くのバス停からバスに乗り込み、バスが動き始めると、1人が乗客らを銃撃。もう1人はナイフで乗客に襲いかかった。

このバスには、事件発生時、すぐ後に後続のバスがいた。その運転手によると、被害にあった78番の運転手が出て来て、「止まれ、止まれ」とテロが起こっていることを告げた。後続の運転手は、その運転手の後に大きなナイフをもったテロリストを見たという。

しかしテロリストは、前のバスに引き返し、乗客を乗せたままバスを動かそうとしたが、市民が自分の車でバスの前進を防いだ。そこへ、治安部隊が駆けつけたという。

このテロで、バスの乗客だった60歳代の男性がその場で死亡。続いて45才の男性が搬送先の病院で死亡した。アルーツ7によると負傷者は、死亡した2人の他9人。このうち少なくとも2人が重傷となっている。

午後になり、バス78番と、もう一つの路線12番も運行を再開している。しかし、午後からは、異様に上空にヘリコプターが舞っており、不気味な感じである。

<西エルサレム・ユダヤ正統派地区のバス停でテロ:60才ラビ死亡>

アルモン・ハナチーブでのテロとほぼ同時に、西エルサレムのユダヤ教正統派地区で、バス停に車が突っ込むというテロが発生した。このテロで60才のラビが死亡。もう一人も重傷。

テロリストは車を降りてナイフで2人を刺しているところ、警備員が到着し、犯人を撃って重傷を負わせて襲撃を止めた。このテロで救急搬送された人は8人。

ここでの犯人は東エルサレムで、アルモン・ハナチーブに隣接するアラブ人地区ジャベル・ムカバ在住のアラ・アブ・ジャマルで、イスラエルの電話会社ベゼック(日本でいえばNTT)の職員だった。

エルサレムのERを担当する病院は、シャアリ・ツェデックとハダッサ・ヘブライ大学病院だが、連日、多数の負傷者を受け入れている。シャアリ・ツェデックの外傷担当の医師によると、今日だけで9人、1人は到着時にすでに死亡。3人は重傷で、2人は手術中。ハダッサにも救急搬送されている。

病院は、ここ2週間、テロの被害者が搬送されてこなかった日はないという。シャアリ・ツェデックの医師は、手術室から集中治療室など、常に準備して救急事態に備えているという。

www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/201822#.Vhz2_KUWnA8

<ラナナのリハビリセンター前バス停テロ>

地中海沿岸の町ラナナでは、リハビリセンター前のバス停でバスを待っていた男性に、東エルサレム在住のパレスチナ人が襲いかかり、負傷させた。

テロに気づいた市民が自分の車でテロリストをはねて負傷させ、近くにいたタクシーの運転手とともにこれをとりおさえた。その後大勢の治安部隊が到着したという。テロリストは重傷。

このテロでは、2人が負傷して病院で手当を受けている。なお、ラナナでのテロは今日2件目。この他にもテロは発生している。情報が錯綜する中、テロリストがエルサレムへ戻ろうとしているとの情報で一時国道が433号線が閉鎖となったが、まもなく開通している。

この他にもテロは2件は発生している。夜にむけて、さらなるテロが発生する可能性が高い。引き続きとりなしを!

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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