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アメリカで続く移民制限でのデモと暴動:州兵と海兵隊も出動
トランプ大統領は、就任から4月29日までの100日の間に、不法滞在者6万6463人を逮捕。6万5682人を強制送還した。
www.jetro.go.jp/biznews/2025/04/a3b8ae825d3fe955.html
その後、トランプ政権は、6月6日(金)に、不法移民の一斉摘発を開始した。ロスアンゼルスでは、連邦政府の移民税関捜査局(ICE)が捜査に入り、100人を逮捕。これに反発して大規模なデモが発生した。
デモは一部が暴徒化し、警察と衝突、器物損壊や高速道路の封鎖などに発展している。このため、トランプ大統領は、知事を超えて、大統領令として州兵2000人を派遣。続いて海兵隊700人まで派遣する指示を出した。
実際のところ、アメリカでは不法滞在者が慢性的に多かったことから、強力に取り締まる政策には賛成する人が多いという。このデモは、違法移民への悪いイメージとともに、国をあげて一層するという方向転換をアピールすることになっているとの見方もある。
しかし、その後も暴動は続いており、60人以上が逮捕された。また、ロサンゼルス中心部や日本人街のリトルトーキョーでも、略奪が発生しているとのこと。このため、ロサンゼルスのバス市長は、6月10日(火)午後8時からよく朝8時まで、外出禁止令を出すに至った。この指示は数日続くとみられている。以下はロサンゼルスの様子
リフォルニア州のニューサム知事は、これは大統領の権限を超えているとして、裁判所に、州兵と海兵隊の活動を一時停止するよう訴えている。審議は、12日予定となっている。
www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831581000.html
こうした抗議デモは、フロリダ州、テキサス州、シカゴ、ニューヨークでもICE(移民税関捜査局)に抗議するデモが発生している。ニューヨークでは、警察との衝突もあり、数人が逮捕された。以下は今日のシカゴの様子
移民デモに加わる反イスラエル活動家:世界的インティファーダを呼びかけ
懸念していたが、やはり、出て来た。アメリカで拡大する、反移民政策デモに、反イスラエル活動家たちが、積極的に参加している。
親パレスチナ組織は、そのフォロワーに対し、「私たちには、圧政に対抗する義務がある。
近いロサンゼルスからベツレヘムの難民キャンプまで戦わなければならない」「西岸地区からロサンゼルスまで、占領に死を!」と呼びかけ、「インティファーダ」を世界規模にするのだと言っている。
また、ガザ上空を飛んでいる監視ドローンが、ロサンゼルスでも使われているとして、これは国家暴力のインフラなので、一掃しなければならないなどとも言っている。
アメリカ各地に広がるこの動きにユダヤ人たちは、さらに警戒を高めている。
石のひとりごと
アメリカはどうなっていくのだろうか。世界にどんな影響を及ぼすのだろうか。
昨日、トランプ大統領は、ネタニヤフ首相と電話会談を行い、ガザでの戦争を早く止めるよう、また、イランとも交渉での解決を目指すと、攻撃を否定したという記事があった。
ロシアとウクライナの戦争は悪化をたどっている上、国内でもこの混乱である。トランプ大統領もこれ以上の問題を増やしてほしくないのだろう。