www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4644214,00.html
イスラエルは、今、春の行楽シーズン真っ盛りである。
先週金曜夜は、どの家庭でも、友人知人を招いて過ぎ越しのセデル(過ぎ越しの夕食)を祝い、翌土曜日からは、家族で国立公園などに出かけて、ピクニックやバーベキューを楽しんでいる。春らしい気候といい、ちょうど日本のゴールデンウイークを想像していただければよい。
ということは、各地で渋滞が発生し、駐車場もどこも満杯状態である。Yネットによると、土曜日はガリラヤ湖はじめ、全国の国立公園に出かけた人は15万人にのぼった。*国立公園は全国に69カ所。この他、ユダヤ機関が管理する公園も多数。
国立公園では、まともな駐車場が空いていないので、そこら中に路上駐車である。一方通行ぐらいの細い道にも駐車しているが、対向車も来る。それでもなんとか、通行し、文句もなくたがいに理解しあっているといったところ。
イスラエルは、子供の数が全人口の25%と非常に多いため、どこへ行っても小さなこどもたちが走り回っている。ある国立公園では、軽快な音楽に乗ってやってくる移動アイスクリーム屋さんの車を3台もみかけた。
<忙しいレスキュー隊の一日>
残念ながら、火曜になり、多数の事故のニュースが入った。ユダの荒野の峡谷をハイキングしていた40才の男性が、谷底へ転落して死亡した。
同様に峡谷をハイキング中に道がわからなくなって遭難したグループや、急病になったり、足の骨を折るなどして、レスキュー隊のお世話になった人もいる。
<大混雑の旧市街> www.haaretz.com/travel-in-israel/religion-relics/1.650561
現地イスラエル人が青空の元でピクニックを楽しむ一方、旧市街は、海外から来るユダヤ人や、クリスチャンも含めて大混雑している。
先週金曜は、グッドフライデー、イースターで、特にイエスの十字架と復活の地とされるビアドロローサと聖墳墓教会の混み具合が報道されていた。最近の傾向として、神妙に祈る人の横で、にこやかにセルフィーを撮る人の姿が目立っていたようである。
プロテスタントのための園の墓でも、恒例のサンライズ礼拝(日の出に合わせた礼拝)が行われ、万国から来たクリスチャンたちが共に復活のイエスを覚える礼拝を行った。Yネットは1500人参加と伝えた。
月曜日は、ユダヤ教では祭司の祝福という行事の日だった。祭司の末裔とされる男性たちが、嘆きの壁で祈るのだが、その祝福にあずかろうと、嘆きの壁広場は、文字通り立つ場所もないほどの大群衆となった。
これほどの場所で爆弾でも投げられたら大変なことになる。今年は、月曜午前中から旧市街周辺道路でかなりの交通規制をしていた。地元タクシー運転手によると、その後も交通規制が厳しく、旧市街周辺の走行は難しくなっているとのこと。
昨日でイースターは終わったのだが、ギリシャ正教など東方教会は、今週木曜に洗足の儀、金曜にグッドフライデー、日曜には聖墳墓教会で、いわゆる「聖火の奇跡」が行われる。エルサレム混雑の波はまだ今週も続くみこみ。
なお、イスラエルが、春の例祭を終え、通常の生活に戻るのは4月12日(日)。