日本の石破首相は、ネタニヤフ首相に続いて、世界で2番目にトランプ大統領と会談する首脳となっている。その石破首相が、2月3日の衆院予算委員会で、ガザで難民になっている負傷者や病人を日本が受け入れることを検討していると表明した。
www.nikkei.com/article/DGXZQOUA03B3I0T00C25A2000000/
このコメントが出たのは、ネタニヤフ首相とトランプ大統領の会談のすぐ後に予定されている日米首脳会談、その直前というタイミングであった。石破首相がトランプ大統領から依頼を受けたのではないかとも思わされる。しかし、ガザ市民と日本との組み合わせは、あまりに突飛な感じもする。
トランプ大統領は、がれきになっているガザでホームレス状態になっているガザ市民たちを、エジプトやヨルダンなどアラブ諸国が受け入れるべきだと主張している。しかし、どの国も、パレスチナ人の主権を理由に、明確にこれを拒否している。
ガザに最も近い隣国エジプトは、パレスチナ人テロリストたちをホテルで養っているのに、ガザ市民は絶対に引き受けないと言っている。
その中で、はるか遠い東の国、文化も価値観も180度違う日本が、費用も負担してガザ市民を受け入れることを検討しているというのである。
医療支援なので、拒否はしたくはないのだろうが、この妙な状況を石破総理はわかっているのだろうか。
イスラエルのメディア、Times of Israelもこれを取り上げて記事にしていたが、事実を伝えているだけで、意見は述べていない。