目次
ラファでハマス2人降参:重要トンネル破壊成功
イスラエル軍は、ガザの南部、ラファの一掃作戦を続けており、5月9日(金)、ハマスの戦闘員2人が降参してきて出てきたため、身柄を拘束。
その2人が、ラファの最も重要な地下トンネルの情報を提供した。
このトンネルは12メートル地下にあり、キッチン、トイレ・浴室もある居住室で、そこから多数の地下トンネルへの入り口があった。イスラエル軍は、このトンネルを破壊した。
これにより、イスラエル軍はラファの制覇にかなり近づいたと見ている。
ラファでイスラエル兵2人死亡
しかし、この大きな勝利の前日の8日(木)、ラファでの激しい戦闘で、イスラエル兵二人が死亡。複数地点で発生した戦闘で、少なくとも6人が負傷していた。
この日、死亡したのは、工兵戦闘部隊のイシャイ・エルヤキン・ウルバック軍曹(20)と、ヨム・フリード大尉(21)。これで、ガザ地上戦での戦死者は418人となった。
ハマスは、対戦車砲や銃撃を使って、イスラエル軍部隊と戦闘になっており、建物が倒れて、イスラエル兵が負傷したケースもある。
以下はアフジャジーラがユーチューブで流した映像。ハマスが、ラファで、入ってくるイスラエル兵を待ち伏せして攻撃する様子。クリップの始まりは、イスラエル軍に対して、「地獄の門」作戦の一環だと言っている。
これは、5月10日にアップされ、すでに100万人以上が視聴している。いわゆるプロパガンダの一環ではと疑ってしまうが、イスラエル兵が、日々直面しているのは、こういう敵たちである。
ガザ市での激戦:3日ほどで150カ所空爆
また、イスラエル軍は、ラファだけでなく、ガザ中央のガザ市でも先週水曜からの3日だけで、150か所を空爆。
ハマスなどテロ組織が使っていたインフラを破壊していた。
イスラエル軍によると、10月7日の虐殺に関わった2人の死亡を確認した他、ハマスは、この3日ほどの攻撃で200人が死亡したと言っている。(実際の数は未確認)
www.timesofisrael.com/two-idf-soldiers-killed-six-wounded-in-southern-gaza-fighting/
www.timesofisrael.com/hamas-run-authorities-say-at-least-48-killed-in-series-of-idf-strikes-in-gaza/
石のひとりごと
日本で、私たちは平和に過ごしているが、ガザでは今も日々、20歳前後の兵士たちが、戦争の中にいる。ハマスの恐ろしい、地獄の門作戦だと言っている様子に、霊的な暗闇と恐怖を感じない人はいないだろう。
このような中へ、まだ20歳そこそこの、イスラエルの若者たちが、日々入っている。空爆でできるだけ叩いてから陸軍が入るのだが、それでも待ち伏せや、仕掛け爆弾があり、いつどこから攻撃されるかわからないのである。一瞬でその命が奪われてしまう。これが戦争の現実である。
こうした中で、また笑顔の2人が、戦死した。この笑顔からは、これからどれだけの人生があったことだろうと思うと、まったく、やりきれない。
また、今日は母の日だが、この2人の母たちは、ここまで育てた息子たちを失った。その痛みは想像を絶するとしかいいようがない。
戦争がすぐに終わらないなら、休みなくとりなしが必要だと実感する。