コンクラーベで、4回目の投票を経て、5月8日に、ようやく新しいバチカンの教皇に決まった、レオ14世。
本名はロバート・プレボスト氏で、アメリカ生まれの教皇が誕生するのは、史上初めてのことである。就任に時の挨拶では、直接の話し合いにより、互いの間に橋を築き、一つの民として、常に平和であるようにと語っていた。
11日(日)、ルイ14世は、バチカンのサン・ピエトロ広場から、就任後最初の礼拝メッセージを語った。広場には約10万人がいたが、メッセージは、世界に向けて発信された。
教皇レオ14世は、「80年前の5月8日に、6000万人が犠牲となった、第二次世界大戦が終了した。しかし、前のフランシスコ教皇が、何度も言っていたように、今第三次世界大戦に向かう様相が出始めている。
私も世界の指導者たちに、二度と同じことにならないようにと訴える。戦争は二度と起こってはならない。」と述べた。
レオ14世は、ウクライナの人々の苦しみを述べ、永続する停戦をできるだけ早く実現するよう、人質になっている人々や子供たちが家族に帰れるように。
ガザで起こっていることについては、即時停戦、支援物資の搬入、すべての人質を解放するよう訴えた。インドとパキスタンの戦争の危機も言及。この時に停戦合意に至ったことを歓迎すると述べた。
最後にはカトリックらしく、「しかしこの他にもまだ紛争は世界中にある。平和の女王(マリアのこと)が、奇跡の平和が与えられるよう、主イエスにお願いしてくださるように、心から祈る」と締めくくっている。*プロテスタントは、直接主イエスに祈る
前の故フランシスコ教皇は、ガザ情勢について、当初は、停戦と人質解放を求め、イスラエル人の人質家族にも会っていた。ガザにいるパレスチナ人とも、親交を深めて、晩年は、ほぼ毎日のように連絡をとって、励ましていたと言われている。
しかし、同じく晩年には、イスラエルについては、ジェノサイドにあたるかどうかの調査を支持し、クリスマスに、パレスチナの布に包まれている生まれたばかりのイエス像を前に祈る様子も見せていた。
イスラエルからは、落胆と批判が出るようになっていた。
カトリック教皇の発するメッセージやその行動は、歴史的にも世界の政治外交にも大きな影響力がある。今度のルイ14世が、イスラエルとどのように向き合っていくのか注目されている。