イスラエル国内では、人質家族を筆頭に左派世俗派たちの間で、今の強硬右派ネタニヤフ政権に対する大規模な抗議デモが、毎週行われている。
一方、政府は、こうした運動に負けず、イスラエルに右派思想、シオニズムを浸透させようとする動きに出ている。
第58回エルサレム統一記念日において、政府は右派たちの動きを、強硬に止めようとはしていなかった。
また5月27日(火)、ヨアブ・キッシュ教育相は、全国の学校で、ユダヤ人教育を新しくする計画を発表した。
それによると、新たに、「イスラエルの戦争と再建」という授業を含む、シオニズムとイスラエル国家に関するカリキュラムが、必須科目に加えられる。
小学校での授業は、「Heritage for Me私の伝統」として、既存する授業を強化して、2年生から授業が始まっていく。またエルサレムはじめ、ユダヤ人の伝統に関係する地域への学びの遠足も義務化される。
政府はそのための予算を現在の国家予算の1%から4%に増額する。
反対派は、予算の出所の問題や、学校の自主性を奪うものであると批判。イスラエルは、子供たちに多様性を理解させるべきであると言っている。