教育省がユダヤ人教育改革計画を発表:シオニズム教育を必須教科に 2025.5.28

Children on their way to school (photo credit: MARC ISRAEL SELLEM)

イスラエル国内では、人質家族を筆頭に左派世俗派たちの間で、今の強硬右派ネタニヤフ政権に対する大規模な抗議デモが、毎週行われている。

一方、政府は、こうした運動に負けず、イスラエルに右派思想、シオニズムを浸透させようとする動きに出ている。

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第58回エルサレム統一記念日において、政府は右派たちの動きを、強硬に止めようとはしていなかった。

また5月27日(火)、ヨアブ・キッシュ教育相は、全国の学校で、ユダヤ人教育を新しくする計画を発表した。

それによると、新たに、「イスラエルの戦争と再建」という授業を含む、シオニズムとイスラエル国家に関するカリキュラムが、必須科目に加えられる。

小学校での授業は、「Heritage for Me私の伝統」として、既存する授業を強化して、2年生から授業が始まっていく。またエルサレムはじめ、ユダヤ人の伝統に関係する地域への学びの遠足も義務化される。

政府はそのための予算を現在の国家予算の1%から4%に増額する。

反対派は、予算の出所の問題や、学校の自主性を奪うものであると批判。イスラエルは、子供たちに多様性を理解させるべきであると言っている。

www.timesofisrael.com/education-minister-unveils-ramped-up-jewish-zionist-studies-mandatory-bible-class/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。