怒りのレバノン:ベイルート爆破テロ 2013.8.16

15日、レバノンのヒズボラ拠点でまた車両爆弾による爆破テロがあった。死者は少なくとも20人。こうしたベイルート市内での爆破テロは7月に続いて2回目。この時は50人が死亡している。

爆破事件の後、イスラム主義スンニ派グループが犯行声明を出し、「ブタのナスララ(ヒズボラ党首)。我々はすでに一回攻撃したが、まだわからないようだから、もう一度やった。」と言った。

その上でレバノン市民に対し、今後も攻撃を続けるため、ヒズボラから離れるようにと警告した。

ヒズボラは、今年4月から本格的にシリアのアサド政権の加勢を始めたが、それが中東全体にシーア派対スンニ派という対立構造に火をつけたかたちとなっている。特にレバノンには、スンニ派も多いため、ヒズボラに対する怒りが高まっていた。

<スケープゴートのイスラエル>

しかし、どういうわけか、レバノンではスンニ派もシーア派も、またレバノン政府も全員が、これはすべてイスラエルのせいだと言っている。

爆破テロを決行したグループは、ヒズボラを、イランと”イスラエル”の協力者だと非難している。

また、爆破テロで市民を殺されたレバノン政府のスレイマン大統領は、「これはレバノンを不安定にしようとするイスラエルの策略だ。レバノン人は結束してイスラエルと戦わなければならない。」と言った。

さらに、攻撃されたヒズボラのナスララ党首は「これはイスラエルが、数週間前に国境付近で、兵士4人が道路爆弾で負傷したことへの復讐をしたのだ。」と言った。ナスララは、イスラエル軍に対する脅迫をし続けている。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイド、イスラエル政府公認ガイドとして活動しています。 イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて18年。学校・企業・教会などで講演して15年になります。

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