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帰国できないイスラエル人5―10万人
6月13日(金)から始まったイラン攻撃と、イランからの反撃弾道ミサイル攻撃が続く中、ベン・グリオン空港では、旅客機の発着を全面的に停止している。
エルサレムポストによると、その前に出国し、帰れなくなっているイスラエル人は、5万から10万人と推測されている。多くは、キプロス、ギリシャだが、その他の地域にもいる。立ち往生で、資金の問題や、内服薬が足りなくなる人もいる。
ニューヨークやニュージャージーでは、人質家族フォーラムが、立ち往生になった人々のために、宿泊所を準備しているとのこと。
また、立ち往生の人々は、すぐにファイスブックを通じてグループを作り、帰国便や滞在できる場所に関する情報交換や、助け合いをしている。世界中で、アパートや部屋をシェアしながら、帰国できる日を待っているのである。
ある男性は、「国にとって大変な苦難だが、個人的にも打ちひしがれている。ここには家族も友人もいないので、滞在費も問題だ。しかし、この男性は、共に助け合うイスラエル人たちと共にいることに感動している。こんな文化がある国は、イスラエルの他にはないだろう」とも語っている。
しかし、こんな時に海外で足止めというイスラエル人の胸のうちは、想像を絶する。ある男性は、妻と家族がいる地域が攻撃を受けているのに、自分が海外にいることに心を打ちひしがれているという。しかし、イスラエル軍はやるべきことをやっていると信頼しているとも述べている。
www.jpost.com/diaspora/article-857837
6月16日のTimes of Israel記事によると、こうした人々を帰国させるため、エルアル航空が、帰国便の予約を取り始めている。登録の順番というよりは、元のフライトの早い順番だという。
出国できない外国人観光客4万人
イスラエル人が帰国できないだけでなく、イスラエルから出国できない外国人観光客たちは4万人いる。
こちらについては、イスラエル観光省が、旅行会社や、ホテと連絡をとりながら、宿泊所を手配するなどの支援を行なっている。また、24/7稼働しているバーチャルオフィスと通じて、ヘブライ語と英語で情報を発信している。
選択肢としては、陸路を通じて、ヨルダン、エジプトへ脱出し、そこから飛行機で祖国へ帰るという方法も示唆されているとのこと。
イスラエルに滞在している日本人はいるが、観光で来ていて立ち往生になっている人の情報は、今の所、みつかっていない。