”境界防衛作戦”開始 2014.7.8

緊張が高まっているガザ情勢だが、イスラエル軍は、昨夜遅く、「境界防衛作戦」とする本格的な軍事作戦を開始すると発表した。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/182633#.U7uGaKW9BCs

朝までに、イスラエル空軍が、ガザ地区のハマス指導者4人の自宅、ロケット発射地点など50カ所を空爆。パレスチナの情報筋によると2才の子供を含む少なくとも11人が負傷したという。

今のところガザ国境にいるイスラエルの地上軍に動きはないが、さらに予備役が招集され、徐々に戦力が拡大されている。イスラエル軍によると、今回の作戦は、短期決戦型ではなく、長期に及ぶと考えているようである。

スデロットなど南部都市には、その後もロケット弾が着弾しているが、今のところ被害はなし。今日は、南部では大学を含む教育機関、幼稚園、夏の子供キャンプなどはすべて停止している。

アシュケロン在住の友人によると、昨夜は自宅から800メートルのところにグラッドミサイルが着弾したという。しかし、最大のダメージは、今日は幼稚園が休みになってしまったので、子供が自宅にいることだと言っていた。この余裕・・・少し安心した。

ハマスは、長距離ミサイルで、テルアビブなどイスラエルの中央部の都市を攻撃すると言っている。昨夜8時半ごろ、ベイトシェメシュ、エルサレムでも一時サイレンが鳴ったと現地ニュースは報じていた。

*エルサレムについては、アブゴーシュやメバセレットなど西側郊外地域で警報がなったようだが、町の中心地域ではサイレンは鳴っていない。

*イスラエルに向けて発射されるロケット弾の数が報道の時間、メディアによって様々となっている。最終的には、イスラエルが作戦を開始するまでに発射されたロケット弾は7日だけで80発以上とだいたいが一致している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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