エルサレムでは、4月18日(金)在イスラエルのアメリカ大使に、マイク・ハッカビー氏が着任した。ハッカビー大使は、保守バプテスト、福音派クリスチャンであり、親イスラエルである。
着任した翌日、着任後の最初の任務として、嘆きの壁のラビ・ラビノビッツと共に、嘆きの壁を訪問。
詩篇121を読み、トランプ大統領直筆の「イスラエルの平和のために。D.T」とイニシャル付きで書かれた、祈りのメモ紙を壁の石の間に届けた。
トランプ大統領は、ハッカビー大使に、就任後まずすることとして、嘆きの壁に行って祈るよう指示したのだという。ハッカビー氏自身も、イスラエルの平和の他、人質59人全員の解放のための祈ったと語っている。
アメリカの福音派クリスチャンたちの親イスラエルの流れ、またトランプ大統領がこの人々の支持を受けていることを強調した形となった。日本のニュースでも「福音派」という言葉が使われている。
www.jpost.com/breaking-news/article-850583
*福音派クリスチャンとイスラエルの関係
福音派とは、聖書を文字通り受け取るクリスチャンたちで、そこに書かれている通り、まず、この世界は神である主が創造し、今現在も支配者であることを現実のこととして信じている。
その主の前に人間はすべてが罪人であり、死んだら、地獄に行くことは避けられないと聖書には書かれているので、それをそのまま信じている。
その現実を解決するために、神自身が、イエス・キリストとして地上に来られた。人として十字架にかかって、その罰を代わりに受けて死に、地獄へも行ってくれた。しかし、その3日目によみがえって、当時の人々に確かに現れたと聖書は証言している。
これを、現実のこととして信じることで、罪の赦しと天での永遠の命、また天に行くまでのこの地上での歩みも神と和解した状態で、主と共に歩めると信じる。このことから、イエスを個人的な救い主だと信じる。これを福音(ゴスペル)と言う。これを信じている人々を福音派と言う。
福音派がイスラエルを支持するのは、聖書は、実在する国、イスラエルの歴史にそって書かれた本であるからである。イエスもイスラエル人だった。
イスラエルは、聖書に書かれている通りに、一旦、世界に散らされたが、再び、もとの場所に戻って、私たちの世界に存在するようになっている。
と言うことは、聖書によれば、やがて世界は大混乱に陥る中で、イスラエルのエルサレムのオリーブ山にメシア(福音派にとってはイエス)が確かに戻ってくる。そうして、聖書が言うように、神が共にいる新たな世界になると信じている
聖書は、イスラエルが土台になっているということである。このユニークな、しかし相当な苦難を伴う使命であるため、イスラエルを選んだ神は、彼らから目を離すことはなく、その愛は変わらない。
そこからわかることは、イエスを信じてこの神と和解した私たちへの愛もまた変わらないということである。いわば、イスラエルは兄、異邦人で救われた者は弟という感じである。
このため、福音派は、神とともに、イスラエルを愛する、祈って、支持するのである。
詩篇121篇(聖書) 都上りの歌
私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは、天地を造られた主から来る。
主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむこともない。見よ。イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない。
主は、あなたを守る方。主は、あなたの右の手をおおう陰。昼も、日が、あなたを打つことがなく、夜も、月が、あなたを打つことはない。
主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、あなたのいのちを守られる。主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。