国際航空20社が6日までイスラエル乗り入れ停止:ベン・グリオン空港混乱 2025.5.5

スクリーンショット

昨日5月4日朝に、イエメンのフーシ派が発射した弾道ミサイルが、迎撃をすりぬけて、ベン・グリオン空港付近に着弾。

フーシ派は、イスラエル攻撃に成功したことを受けて、今や、イスラエルの上空を完全に封鎖したと豪語している。

これを受けて、アメリカからの便も含め、国際航空会社約20社が、イスラエルへの発着を、6日まで停止すると発表した。

しかし、実際には、イスラエルの迎撃システムは、複雑で敵に上空を完全封鎖されるということはありえないので、イスラエル国内にパニックはない。しかし、一般の航空会社がこの状態で、飛行機をイスラエルに出入りさせることはできないだろう。

ベン・グリオン空港では、キャンセルになったフライトの客たちが、今後どうするかの決断に迫られている。

インド航空は、着陸10分前の時点で、弾道ミサイルがベン・グリオン空に港着弾した。このため、着陸しないでUターンし、UAEのアブダビを経由して、インドへ戻ることになった。

この飛行機に乗っていた数十人のイスラエル人は、インドまで戻ることを拒否。アブダビで降りようとしたが、インド航空がこれを認めず、乗客たちは機内で、怒鳴り合いになる中、3時間待たされた。

その後、在UAEイスラエル大使が介入し、イスラエル人たちは、アブダビで降り、そこからなんとか、イスラエルまで戻ったようである。

www.ynetnews.com/article/h1ud3xheee

今も飛んでいるのは、エルアル航空と、エチオピア航空などである。レゲブ交通相は、エルアル航空はじめ、イスラエルへの発着を維持している航空会社に対し、価格を上げないよう、警告を発した。しかし、値上げは、時間の問題とみられている。

www.ynetnews.com/travel/article/rkldy1bgex#autoplay

www.ynetnews.com/article/bjwujlrxgl#autoplay

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。