ガザでは、アメリカとイスラエルが、国連を通さない食糧配布プロジェクトを開始したが、本格的な開始初日、6月1日から3日続けて、配布所内でイスラエルの銃撃があり、死者が多数でているとの報道が出て、世界を揺るがしている。
国連の人道支援問題を担当するトム・フレッチャー氏は、ガザへの支援は、国連が計画も経験もあると主張。国連主導で行うべきだと主張している。
また、現在、イスラエルは、ガザの75%を管理下(メディア的には占領)した上で、人質の捜索とハマスの無力化を進めるとして、ガザ全域での地上戦を拡大している。ガザ保健省(ハマス)は、イスラエル軍の攻撃で多数の死者が出ていると訴えている。
国際社会は、おおむねハマスの情報をそのまま信用しているので、危機感が広がっていることから、6月4日(水)、国連安保理は、ガザでの即時無条件、恒久的停戦を求める決議を行った。
結果、理事国15カ国(常任5カ国、非常任10カ国)のうち、アメリカ1国が拒否権を発動して、否決となった。
*常任理事国:アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国
*非常任理事国:アルジェリア、ガイアナ、韓国、シエラレオネ、スロベニア(2025年末まで)、デンマーク、ギリシャ、パキスタン、パナマ、ソマリア(2026年末まで)
安保理でのアメリカ代表、ドロシー・シーア氏は、決議の前から「アメリカは、ハマスを非難し、ハマスに無力化した上でガザを去るよう要求しない案は支持しない」と明確に表明していたとのこと。
ハマスは、アメリカが拒否権を発動したことを受けて、アメリカはイスラエルと盲目的につながっていると非難した。
www.timesofisrael.com/us-vetoes-un-security-council-resolution-calling-for-gaza-ceasefire/