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異常な高温と乾燥で鎮火困難:現在も鎮火作業継続中
昨日発生したエルサレムの山火事は、消防当局によると、4月30日(火)朝9時半ごろ、ベイト・シェメシュ付近で発生し、風に煽られて西へ拡大し、その後東へと拡大していったとみられている。
消防局とイスラエル軍が、夜を通して集中的な消火活動を行い、道路に放置された100台の車を撤去し、深夜前には、1号線の交通は、少しずつ開通し始めているもようである。
しかし、まだ鎮火したわけではなく、消防当局によると、ラトルン、ネエベ・シャローム、メボ・ホロン、シャアル・ハガイ、ビルマロード沿いなど、11か所で延焼が続いている。
警察は、当初、ヤド・ハシモナなど、10のコミュニティ住民を避難させていたが、避難しているのは7地域になっている。
これまでの負傷者は18人。時間を追うごとに、被害者の様子が出ているが、1号線ではバスが突然炎に巻き込まれて、運転手と乗客がバスから脱出しなければならなかった。
アデル・ケドミさんは、生まれたばかりの赤ちゃんを連れて、そのバスから脱出。煙にまかれながら、15分走ったという。そこで警察に保護され、病院に搬送されていた。
また今日になり、海岸沿い、バットヤムの高齢者ホームに炎が到達。消防隊員が3人を救出したとのこと。
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これまでに焼失したエリアは、5000エーカー(20平方キロメートル)で、消防救助局エルサレム地区司令官シュムリック・フリードマン氏によると、イスラエル史上最大規模の山火事になっている。
イスラエルでは今、気温36-38度、場所によっては39度という異常な暑さを記録している。湿度は10%しかない。加えて昨日は、時速90―100キロに及ぶ暴風であったため、大規模な火災となった。
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イスラエルが支援を要請下、ギリシャ、クロアチア、ルーマニア、フランス、スペイン、イタリアからは、消火用の航空機がまもなく届く予定になっている。
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今年のバーベキューは自宅で!?
なお、独立記念日の祭日には、イスラエル人たちは家族や友人たちとこぞって、自然公園に行き、そこでバーベキューをするというのが風物詩である。
警察は、今年は自然公園には行かないようにとの指示を、全国的に出している。このため、人々は、自宅の庭などで、個人的なバーベキューをしながら、77回目の独立記念日を祝っているとのこと。