法王フランシスは、23日から、就任後はじめてとなる訪米を行っている。その中で、法王としては初めてアメリカ議会で演説を行った。議会では、自らも移民の子だとして、特に移民を自分の子供たちと同様に扱うよう促した。
国連総会の演説では、創造主が愛をもって創造した自然を壊すことへの警鐘をならした。イランと大国が核兵器に関する協議を続け、合意に達したことへの賞賛も述べた。
アメリカでは最近、同性愛の結婚が合法化したが、それについては直接述べず、「家族制度が脅かされている。男性と女性には基本的な違いがある。」と述べた。
アメリカでは、ワシントン、ニューヨーク、フィラデルフィアを訪問。ニューヨークでは、貧しいハーレムの教会を訪問。5才の女の子が、セキュリティを通り越して法王に手紙を届けたり、フィラデルフィアでは、障害のある車いすの男の子をみつけるとキスをするなど、相変わらず注目を浴びている。
ニューヨークでは25日、マジソンスクエアガーデン(バスケットボール試合や、ロックコンサートが行われる)で、2万人が参加するミサを行った。ミサの最後には、「私のためにも祈るのを忘れないでください。」とへりくだった笑顔を見せた。
www.theguardian.com/world/2015/sep/25/pope-mass-madison-square-garden-new-york-city
アメリカのローマ・カトリック教徒は8000万人(全人口3億1890万人)。アメリカ議会の議員の31%がカトリック。来年の大統領選挙候補者のうち6人がカトリックでこれまでで最大。(BBC)