イスラエルは、ハマスとの人質解放に向けた交渉を続けながら、同時進行で、ガザでの攻撃を続けている。
最近の交渉では、エジプトが、人質全員を解放する代わりに、7-8年間、また5年間の停戦とし、イスラエル軍がガザから完全撤退するといった内容を出しているが、まとまる様子はない。
最新の情報では、交渉団のリーダーが、これまで、ダーマー戦略大臣に交代となっていたが、再びモサドのバルネア長官に戻ったようで、バルネア長官が、次の交渉のため、カタールに向かうとのこと。
ガザでの戦闘を継続する目的は、ハマスの戦力を日々破壊しながら圧力をかけ、交渉において降参させることである。
その日が遅くなればなるほど、ガザの破壊は進むということである。
今はまだ人質がガザにいるので、イスラエル軍は本格的な攻撃には出ていない。しかし、人質が全部戻ったら、いよいよ、本格的にハマス壊滅に乗り出すことだろう。いずれにしてもガザのハマスは殲滅するということである。
こうした中、ガザでは市民による反ハマスデモが、時々発生。また、パレスチナ自治政府のアッバス議長が、4月23日、テレビでの演説で、ハマスは「犬の息子だ」と表現。
「ハマスは、イスラエルに攻撃の理由を与えている。早く人質を解放し、イスラエルがガザで行っているジェノサイドを止めるべきだ。」と述べた。
www.timesofisrael.com/plo-creates-position-of-vice-president-seen-as-possible-successor-to-abbas/
アッバス議長のビジョンは、ガザからハマスがいなくなり、西岸地区とガザを合わせて、パレスチナ自治政府が支配するというもので、ガザからはイスラエルが撤退することも要求している。
しかし、現時点で、ハマスはまだ降参する様子は見せていない。新たな戦闘員3万人を雇ったとの情報もある。イスラエル軍は、人質を捜しながら、ハマス、イスラム聖戦などあらゆるテロ組織への攻撃を続けている。