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エルサレムの山火事、2日でほぼコントロール下に
エルサレムの山での山火事は、消防隊によると、1日(木)朝の時点では、まだ制御できていないということだった。
しかし、徐々に鎮火が進み、午後には、1号線も開通、電車も戻り、火はまだ燻っているものの、午後6時(現地)の時点で、避難していた約2000人も全員帰宅した。
出動した消防隊は、予備役の消防士も招集して163チームで約1500人。
上空では、空軍の”シムション”と呼ばれる重輸送機4機も加わって、夜も休まず、集中的に消火作業を行なった。
1日、夕方からは、再び暴風になると懸念されていたが、そうでもなかったようである。
今もまだ6か所で消火が続けられているが、作業しているのは、126チームになっている。外国からの支援(消防用飛行機など)が、到着したころには、すでに、かなり火をコントロールできるようになっていたもようである。
www.timesofisrael.com/nothing-was-left-residents-return-to-communities-hit-by-jerusalem-fire/
保健当局によると、消防士17人が負傷。うち病院の搬送されたのは2人。妊婦2人と乳児2人が、火傷と煙吸引で病院搬送されたが、重傷者は出ていない。
被害については、焼失したのは5000エーカーとみられている。車や、牧場、農場などにも被害が及んでいるところもある。すでに補償の話にもなっている。
ネタニヤフ首相は、1日夕方に出席していた国際聖書クイズ大会において、パレスチナ人18人を、放火の疑いで逮捕したと表明したが、警察は逮捕したのは3人のみと言っている。なお、原因が放火だったかどうかは、今の段階ではまだ断定されていない。
石のひとりごと
イスラエル史上最大級山火事といいながら、ただちに外国に支援を要請。軍も動員しての集中的な消火作業を行い、30時間ほどで、ほぼコントロールするまでになっている。
また、まだ完全な消火に至っていない中、1号線を開通させ、鉄道も再開。避難民も全員帰宅させた決断の速さもしかり。さらに、もう放火容疑者を逮捕しているのである。
さすが、イスラエルと思わされると同時に、世界中で捧げられた祈りがあったことを実感する。