ロシアとウクライナの戦争では、アメリカが仲介に入って、停戦に向けた努力がなされていたが、結果は出せていない。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ大統領に協力し、トルコ、イスタンブールでのプーチン大統領との直接交渉にも応じたが、プーチン大統領は、来なかった。
逆にロシアは、ウクライナの民間人への攻撃を続けた。その後も、高官級の協議が続けられているが、結果は出せていない。
ウクライナは、6月1日(日)、国境から4300キロロシア側地点も含め、ロシア全域の空軍基地へ、117機のドローンによる奇襲攻撃を実施した。
これは、イスラエルのヒズボラへのポケベル攻撃と同じ性質の攻撃だと言われている。イスラエルは、長年の策略で爆弾をしかけたポケベルがヒズボラ高官たちの手に渡るようにし、最適な時に一斉爆破して、ヒズボラ高官たちに致命的な被害を与えた。
ウクライナも、密かにドローンを潜ませた木材がロシアの空軍基地に至るようにして、今回、一斉にドローンが遠隔操作で攻撃に転じたとのことである。
「くもの巣」作戦と名付けられたこの作戦で、ロシア空軍機41機を破壊したとウクライナは表明した。
これにより、ロシアの巡航ミサイル搭載機の34%が破壊されたと見ている。衛星写真で見ると、見事に航空機が破壊されている。
この攻撃で、ロシアは防空機能にもダメージを受けており、再構築を余儀なくされる可能性が高い。ウクライナ情報保安局(SBU)によると、ロシアの被害は、70億ドル以上とみている。
ロシアとの戦争が始まって以来、最も効果的な驚くべく攻撃と言われており、時間が経つごとに、その被害の様子が出てきつつある。
jp.reuters.com/world/ukraine/ABRD5BXESZMLNDFB734XNN3Y4M-2025-06-04/
しかし、ロシアが反撃しないはずはなく、すでにウクライナへの反撃を行っている。オデーサにいる船越宣教師も、一晩中爆破の音がしているとして、祈りの要請が来ていた。
今(6月4日)(午前1:20)、外では凄まじい数のドローンが飛来しており、絶え間なく鳴り響く迎撃音と時々轟く爆発音が続いています。昨夜も常軌を逸した数のドローンが飛来し、オデッサでも多くの被害がありました。先日のロシアにおけるウクライナ特殊部隊による40機近くの軍用機の破壊に対する「報復」だと思われます。
ウクライナ軍(SBU)は緻密に計画された作戦に基づいて軍用機だけを破壊しました。それらの軍用機から今まで無数のミサイルと誘導爆弾が発射されてきたからです。しかし、それに対する報復攻撃をロシアは再びウクライナの一般市民に対して行っています。なりふり構わぬテロ組織の所業です。みんなが今夜、守られますように。
トランプ大統領は、6月4日にも、プーチン大統領と1時間以上の電話会談を行ったが、好ましい結果は得られなかったと報告している。