ロシアの誘導ミサイル・イランに着弾 2015.10.9

昨日から、ロシアがカスピ海に配備した戦艦から、シリアに向ってミサイル攻撃を行っている。その射程距離なんど1500キロ。

イランに加えてイラクもロシアと同盟となったので、誘導ミサイルが両国上空を飛び越して、シリアを攻撃することが可能になったのである。

ロシアは、シリア領内のISISを攻撃していると言っているが、反政府勢力への攻撃も平行して行っており、アメリカはこれを批判。微妙な状況が続く。

そんな中、NYタイムスによると、ロシアは、これまで26発を発射しているが、そのうち4発はイランに着弾したとアメリカ政府関係者が伝えているという。ロシアもイランも否定しているため、被害の有無は不明。

www.nytimes.com/2015/10/09/world/middleeast/russian-missiles-aimed-at-syria-crashed-in-iran-us-officials-say.html?_r=0

アメリカは、先週、アフガニスタンで、国境なき医師団が働く病院を爆撃。医療スタッフを含め22人が死亡し、国際的な非難のただ中にあり、大きくロシアを非難できない立場にある。

さらに、今回の誤爆について、アメリカの説明が二転三転したため、まさに権威失墜である。

中東ではアメリカがますます存在感を失い、ロシアの存在感が高まっているようである。

イスラエルでテロがエスカレートしているが、今のところ、アメリカに目立った動きはない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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