ミサイル移送中のイラン船捕縛 2014.3.6

4日夜、紅海を航行中のイラン船を、イスラエルの海軍が拿捕した。翌5日、ヤアロン国防相、ガンツ参謀総長が、共同記者会見を行い、積み荷のセメントに隠されていた高度なミサイルを押収したと発表した。

ミサイルはシリアからイランを経由し、スーダンで陸揚げされ、その後陸路ガザへ向かう予定だったとみられる。

ヤアロン国防相によると、押収されたミサイルは2006年のレバノン戦争の時に使われたものと同じ型で、射程90キロ以上。弾頭には175キロもの爆弾を搭載することができる。ガザから発射された場合、イスラエルの大都市をほとんど射程に入れることができる。

もし拿捕に成功していなかったら、イスラエル市民にとって大惨事になるところだったとイスラエル軍は伝えている。

<アメリカとイスラエルの協力作戦>

オバマ大統領は、アメリカ軍がイスラエルより先に武器搬送疑惑のあるこの船をマークしていたことを明らかにした。

アメリカ政府によると、アメリカ軍はイスラエル軍より先に介入する用意があったという。しかし、イスラエル軍が自ら対処すると言ったため、イスラエル軍が、兵力数百人を投入して作戦を遂行した。

押収されたミサイルが明らかにイラン製であることから、イスラエルとアメリカは国際社会に対し、笑顔の背後で中東の平和を脅かすイランの実態を非難するよう呼びかけている。

<ハマスとイランの反応>

ガザのハマスは、イスラエルの報告を「ばかばかしい冗談」と完全否定している。

イランも、関与を否定。さらに皮肉にもイランの革命軍は、この船が拿捕された同日、新しく射程2000キロに及ぶミサイルを、導入したと発表し、実際にミサイルを公開した。このミサイルは、中東全体を射程に入れていると豪語している。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて18年。学校・企業・教会などで講演して15年になります。

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