18日夕刻、ベエルシェバの中央バスステーションで、銃とナイフによるテロがあり、イスラエル兵のオムリ・レビさん(19)が死亡。警察官ら9人が負傷した。このうち5人は重傷。
イスラエルのメディアによると、テロリストは、銃とナイフをもってバスステーションに入り、人々をナイフで襲い始めた。
一人の女性は、ナイフで刺されようとしたが、テロリストを殴り、胡椒スプレーで反撃。そのすきに逃げた。犯人は女性を追跡する中、イスラエル兵のオムリさんを射殺し、そのライフルを奪って、無差別に乱射した。
女性は無事だったが、9人が負傷。5人が重傷。うち2人は命の危険があるという。
テロリストはその後、中央バスステーションのビルから出たところで治安部隊に射殺された。パレスチナのメディアによると、死亡したテロリストは東エルサレム・シュアハット在住のアサム・アラジ。詳細はまだ不明。
悲惨なのは、治安部隊は当初、テロリストは2人とみて、もう一人も撃って重傷をおわせたことである。この男性は、テロリストではなく、逃げようとしていた違法滞在とみられるエリトリア人だった。
さらに周辺にいた人々は、この男性もテロリストだと思い、怒って、重傷のこの男性を殴る蹴るの暴行を加えたという。多数の救急隊員が駆けつける中、ユダヤ人たちは、「アラブ人を殺せ」「イスラエルの民は生きる」と叫んだという。
ハマスはこの犯行を歓迎し、「イスラエル軍と入植者の冷酷なしうちに対する自然な反応だ。」とのコメントを出した。ハマスとイスラム聖戦は、「占領者を永遠に追放するまで、インティファーダは続くだけでなく、エスカレートする。」と言っている。
今回のベエルシェバでのテロは、これまでで最悪となった。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4712997,00.html
<市街地にイスラエル軍兵士配置>
イスラエル軍は、警察や国境警備隊員とともに、バスなど公共交通機関や市街地を警護するエリート部隊隊員300人の特別訓練を終え、18日より、エルサレム市内に配置された。
また、テロ事件が2つ発生したアルモン・ハナチーブでは、隣接するジャベル・ムカバとの間に、一時的で、限定した防護壁が置かれた。しかし、部分的でもあり、移動を妨害するブロックの背が高くなったようなもののようである。