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ハマスがビバスさん引き渡しし直し
おととい返還された4人の遺体の中で、ハマスがシリ・ビバスさん(当時32)だと主張した遺体が本人ではなかったことから、イスラエルは、シリさん本人の遺体があるならそれを引き渡すよう、ハマスに要求した。
ハマスは、「まじっていた」と述べ、今日2月22日深夜0時過ぎに、新たな棺桶を赤十字に引き渡した。遺体はテルアビブの国立法医学研究所に搬送され、身元確認が行われた。
以下は、夜中にもかかわらず、シリさんを乗せている車を迎えるガザ国境住民たち。
השיירה עם הארון שהועבר מהצלב האדום הגיעה לשטח ישראל@Itsik_zuarets pic.twitter.com/UQLEIuehb5
— כאן חדשות (@kann_news) February 21, 2025
シリさんの死亡をキブツ・ニール・オズが表明
22日早朝、政府からの正式な発表はない中、シリさんが所属するキブツ・ニール・オズが、「シリさんは拉致された先で殺害されていた」と、本人であったと認める声明を出した。
家族は、「この16ヶ月の間、家族の消息を聞き続けてきた。今はもうなんの慰めもない。」と語っている。
シリさんは、10月7日のハマスの奇襲の時に、夫ヤルデンさんと幼い息子2人、アリエル君(4)とクフィルちゃん(9ヶ月)と一緒に拉致されていた。ハマスはヤルデンさんと引き離され、2人の子供を抱えて怯える様子のシリさんの映像をイスラエルに送りつけていたのであった。
アリエル君とクフィルちゃんは拉致から1ヶ月以内に、殺害されたとみられているが、シリさんも同じ頃と推測されている。
ハマスは、3人がイスラエルの空爆によって死亡したかのようにみせるため、銃は使わず、素手で殺して、手足を切り離してばらばらにしていたという。
イスラエルは、今すぐにでもハマスに総攻撃したいところだろう。トランプ大統領は、ハマスは今、全滅の危機にあると言っていた。
しかし、今日、生きている人質6人が解放されることになっている。イスラエルは、この6人を保護することを優先し、今この時点では、合意を決裂にはしないもようである。
*イスラエル軍ハガリ報道官の声明(シリさんの遺体が戻る前)
「アリエルとクフィルは、その母シリ・ビバスと共に、10月7日に拉致され、2023年11月23日までに、ガザでハマスに殺されていた。死因は、イスラエルの空爆で死亡したというハマスの主張は、真実ではない。
2人は、銃撃で殺されたのではなく、テロリストに冷血、残虐に素手で殺されていた。これは、法医学と諜報情報から証明されており、国際社会でも検証可能である。このことから、世界は、テロ組織ハマスがどんなに残虐な組織かを知ることになる。
また、アリエルとクフィルの遺体は、ガザで非常に冷酷な儀式の前に出されていた。彼らの母親のシリ・ビバスは、合意によると息子たちと一緒に引き渡されるはずだった。しかし、遺体4人の中に、シリは含まれていなかった。ハマスは嘘をつき、合意に違反した。
ハマスは、シリの遺体の代わりに、別の人質でもなく、無名のだれかの遺体を送りつけたのだ。これはハマスのさらなる野蛮な残虐性を証明するものである。
オデッド・リフシッツ(83)も2023年11月23日までに殺害されていた。3人は民間人だ。これは人類に対する冷酷な犯罪である。全世界は、この残虐なテロ行為を非難するべきだ。
我々は、はマスに合意に基づき、シリを解放するよう要求する。今日、私たちの心は(妻子を失った)ヤルダン・ビバスと共にある。ヤルダンは、妻子と引き裂かれて人質となり、484日を経て、今月初頭に、ガザから解放された。
我々は、どんなことをしてでもシリと、残り69人の人質を取り戻す。人質すべてが返ってくるまで、私たちの使命は終わらない。」