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ネタニヤフ首相のアドバイザー感染
ネタニヤフ首相の超正統派関連のアドバイザー、リブカ・パルーチ氏の夫が感染し入院。リブカ氏も陽性との結果が出た。リブカ氏は、26日に、ネタニヤフ首相に面会していた。
ただちに行われた検査では、ネタニヤフ首相自身、家族、側近たち皆陰性であったが、保健省の規定により、むこう14日間、念のための自主隔離となった。無論、公務は、継続する。
なお、ネタニヤフ首相と家族、側近たちは、2週間前の3月15日にも、新型コロナの検査を行っているが、陰性であった。イスラエルでは、議員7人と、大臣2人が自主自宅隔離に入っている。
www.timesofisrael.com/netanyahu-aide-tests-positive-for-coronavirus-after-husband-hospitalized/
世界では、イギリスのジョンソン首相が、新型コロナ感染が判明し、別室からの公務を行っている。ドイツのメルケル首相は、濃厚接触の疑いで、自宅からの執務を続けていたが、30日、陰性が確認された。今後も執務は自宅から続けるとのこと。トランプ大統領も一時、感染が危ぶまれたが、検査結果は陰性であった。大きなストレス下にある首脳たちの心身の健康を祈ることも重要な課題である。
800億シェケル(2兆4000億円)経済支援策発表:ネタニヤフ首相とカフロン経財相
30日、自主隔離に入ったのち、ネタニヤフ首相は、カフロン経財相と別々の部屋から、共同で国民に対し、新たな外出規制の強化と、コロナ危機への経済支援対策を発表した。
厳しい隔離政策により、失業者は100万人になると予測されているが、30日、その数は、すでに96万2500人(23.1%)に達している。カフロン経財相は、800億シェケル(2兆4000億円)にのぼる緊急経済政策の骨子を発表した。
カフロン経財相は、この支援が、すべての人に行き渡るには十分でないことや、元の状態に戻るほどのものでないことを認めるとして、話を始めた。まず100億シェケルが、コロナと戦う医療関係機関に割り当てられる。
つぎに、労働者の失業保険や高齢者手当に200億シェケル。320億シェケルは、中小企業、大企業等ビジネスの支援策に当てられる。80億シェケルは、経済成長を助けるプロジェクトのために使われる。
自身もビジネスマンであったカフロン経財相は、経済は過越が終わったあたりからゆっくり回復するとの見通しを語った。しかし、カフロン経財相は、新政府が立ち上がると同時に退任する意思を発表している。
イスラエル中央銀行のアミール・ヤアロン総裁は、この危機が、イスラエル経済が強化されたところでやってきたため、この経済支援策が可能となった。これで、国民の不安を緩和できると語っている。ヤアロン総裁は、もし、4月いっぱいで、この危機が終われば、イスラエルの経済縮小は2.5%と推測している。
www.ynetnews.com/article/S1zT59kwI
国民はネタニヤフ首相のコロナ対策を支持
イスラエル民主主義研究所が、イスラエル人611人に対して行った調査によると、ネタニヤフ首相のコロナ対策を指示すると応えた人は60%にのぼった。また、ネタニヤフ首相とともに働くモシェ・バル・シモン・トーブ保健省長官の支持率は68%だった。
医療機関への支持率は83%、メディアは58%、経財相は39%であった。
コロナ危機に対しては、75%が、自分か家族が感染することについて、かなり不安と応え、73.5%は、経済への不安があると応えた。
www.jpost.com/Israel-News/Poll-finds-public-gives-good-marks-to-Netanyahu-on-coronavirus-622954