ネタニヤフ首相のガザ総攻撃指令を危機一髪で阻止 2019.9.16

先週10日、ネタニヤフ首相がアシュドドで、選挙演説をしている最中に、ガザからのミサイル警報が鳴った。これを受けて、ネタニヤフ首相も、避難を余儀なくされたが、20分後には演説を再開するという一幕があった。

この直後から、ネタニヤフ首相は、ガザへの本格的攻撃は選挙前にもありうるとの発言を出すようになった。

www.jpost.com/Breaking-News/Rocket-sirens-sound-in-Ashkelon-and-Ashdod-601243

のちの報道によると、ネタニヤフ首相は、実際に、総選挙を延期し、ガザへの本格的な攻撃を出す直前まで行っていたという。 これを阻止したのは、イスラエル軍のアビブ・コハビ参謀総長はじめとするすべての治安関係指導者であった。もし攻撃が実施されていたら、今ごろ収集のつかない大戦争になっていた可能性があるという。

この一連のことが明るみに出ると、ブルーアンドホワイトは、「ネタニヤフ首相が、治安問題を選挙活動に利用した。」として怒りを爆発させている。

ネタニヤフ首相が、治安問題を利用して、強いネタニヤフをアピールしたかどうかは、定かではないが、イスラエルの治安問題が、これまで以上に緊迫していることは違いない。

こうした中、ガザに近すぎて危険であるため、人口が減ってしまったキブツに、イスラエル軍兵士28人が自主的に移住した。このグループは、”グッシュ・エチオンで育った筋金入りの宗教シオニストの兵士たちで、”アレフ”と名乗っている。

彼らが住んでいる場所は、毎週金曜の国境デモの際は、イスラエル軍が使用した催涙弾の影響を受けるほどに国境に近いとのこと。

www.timesofisrael.com/idf-soldier-in-anti-tunnel-unit-moves-to-gaza-border-kibbutz-with-28-friends/

<しばらくはネタニヤフ首相の暫定政権・・・?>

いずれにしても、イスラエルで次の政権と首相が決まるのは、最短であったとしてもまだ1ヶ月以上先になる。暫定首相であったとしても、まだまだネタニヤフ首相のままで、しばらくは厳しい治安情勢を乗り越えていかなければならないだろう。

とはいえ、ネタニヤフ首相の汚職疑惑問題がどうなるかで、また別の人が前提政権を担うこともありえないわけではない。

この先、イスラエルはどんな動きになっていくのだろうか。もう人間には、さっぱりわからないが、とにもかくにも主はすべてを把握し、すべてを導いておられるわけである。主は、いったいこれから中東、世界はどんな計画をもっておられるのだろうか。ほんとうに目が離せない状況である。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイド、イスラエル政府公認ガイドとして活動しています。 イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて18年。学校・企業・教会などで講演して15年になります。