イスラエルがガザへのす食料含む、すべての支援物資搬入を停止してから2か月半になる。ネタニヤフ首相は、ガザには十分、物資はあると主張し続けてきた。
しかし、ガザ内部では、ハマスをはじめとするテロ組織が物資を横領してしまう。
それらを高く販売するため、人々の手に届いておらず、事情はどうあれ、飢餓に陥る人々が出てくる懸念は、否定できない。
イスラエル軍は、以前から搬入をすると時々言っていたのだが、ネタニヤフ首相は、右派議員たちの反対を受け、これを阻止してきたのであった。
しかし、先週ぐらいから、国連はじめ、アメリカのNGO組織WCKなども、もはやガザの食糧は尽きたと発
表。食糧の配布は行われていない。
ガザからは、食料を奪い合うように求める人々の様子が伝えられ、国際社会から、イスラエルへの非難が高まっていた。
こうした中、5月18日(日)夜、ネタニヤフ首相は、できるだけ早く、食料など、基本的な人道支援物資をガザへ搬送するよう、指示を出した。ガザの危機的状況を受け、アメリカはじめ、国際社会からは待ったなしの圧力がかかったとみられている。
ネタニヤフ首相は、議会を通さずに、この指示を出していた。強硬右派ベングビルは、これを、重大なミスだと非難する声明を出している。
ネタニヤフ首相は、「ガザが飢餓に陥るというレッドラインに突入する前に動かなければならない」と語っている。
これから開始される、ネタニヤフ首相指示の元での物資の搬入は、戦闘を継続しているイスラエル軍の示唆で行われるが、一時的なもので、搬送センターが確立するまでの1週間程度になるとみられている。
物資が、絶対にハマスの手に届くことがないようにするため、搬送センターのほとんどは、イスラエル軍が管理下に置いている南部に設置される。そこで、イスラエル軍が監視する中で、アメリカの組織が配布、搬入を担当する予定である。
石のひとりごと
ネタニヤフ首相が今この決断をしたのは、アメリカの圧力があったこととは思うが、もしかしたら、ガザでのハマス打倒に向けて、少し先が見えてきているのではないかと期待もするところである。