世界では、新型コロナの感染が3300万人、死者は100万人を超えた。冬の季節を前に、ヨーロッパとニューヨークでも感染の拡大が、不気味に始まっている。
前回の波で厖大な被害を出したニューヨーク市でも、少し制限を解除して以来、新たな感染拡大が少しづつ記録されている。それらの新たな感染者の20%は、ユダヤ教超正統派の6地域から発生しているという。超正統派たちは、マスクもつけず、新年からずっと大人数で集まっており、市は、警戒をもって見守っているという。
ヨム・キプールまでに、もし改善が見られない場合、この地域での学校や幼稚園を閉鎖するほか、集会の人数制限などの制限が出されるとのこと。
www.timesofisrael.com/nyc-authorities-warn-of-crackdown-as-infections-mount-in-hasidic-areas/
<欧米で懸念される反ユダヤ主義暴力>
こうした状況は、反ユダヤ主義暴力を生み出す結果になりやすいので懸念される。特に超正統派は、外見からして目立つので、標的になりやすい。
昨年は、ヨムキプールにドイツのハーレーで、ユダヤ人を狙った、ネオナチの男によるテロが発生した。幸い、狙われたシナゴーグの扉が硬く締まっていたので、ユダヤ人は守られたが、怒り狂った犯人は、通りかかった女性を殺害、近くのケバブの店に手榴弾を投げ込み、1人を殺害して計2人が死亡した。
mtolive.net/ヨムキプールのシナゴーグ狙ったテロ:懸念され/
フランスにはヨーロッパで最大のユダヤ人社会がある。このため、恐ろしいテロ事件も何度か発生している。
25日金曜、2015年に17人が犠牲になったシャルリ・エブド新聞社でのテロ事件の現場近くで、パキスタン人(18)とみられる男に2人がナイフで刺されて重傷を負った。当局はイスラム過激派によるテロ事件として捜査を行っている。シャルリ・エブド事件では、コシェルのスーパーも巻き添えに遭っていた。
ダルマナン内務省は、フランスで、ヨム・キプールを迎えるユダヤ人社会を保護するため、7000人の警官、兵士を配備すると発表した。
www.timesofisrael.com/france-vows-to-protect-its-jewish-community-on-yom-kippur-after-stabbing/
新型コロナ情勢が長引くにつれて、欧米で反ユダヤ主義が悪化する可能性があるので、要とりなしである。