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トランプ大統領が反キリスト教的偏見を根絶する大統領令に署名
トランプ大統領は、2月6日(木)、連邦政府内にある「反キリスト教的偏見」を根絶するようにとの大統領令に署名し、これに向けた特別委員会を招集した。
アメリカはかつてクリスチャン(プロテスタント)によって立ち上げられた国で、国の土台は聖書であった。
しかし、年月が流れる中で、この土台はどんどん取り去られて、リベラルで、多様性を認めることが人道的であり正義であると言う流れになり、かなり、なんでもあり、何でも認めるべき、の文化になっている。
そうした中で、今のアメリカでは、聖書を信じ、その基準に生きているクリスチャンたちが、こうした社会の流れに沿わないため、社会に寄り添うとするクリスチャンたちによる差別や、時に暴力にまで発展するようになっている。
少々ややこしいが、同じクリスチャンといっても、考え方は同じではないというということである。たとえば、中絶廃止デモを行う中で、聖書的クリスチャンが、中絶クリニックへのアクセスを妨害した場合、このデモをしていたクリスチャンが逮捕されるといったケースである。
確かに、アクセスのブロックは犯罪かもしれないが、中絶は胎児の殺害にあたるというのが聖書の考え方であり、こちらの方は犯罪とはみなさないというのが、これまでのアメリカ政府の流れなのである。
トランプ大統領が今回出した大統領令は、前政権のこうした流れを止めるもとが目的だとしている。
しかし、当然これについては、特別の宗教を取り上げる方針は、逆に国の伝統である宗教の自由を覆すものだとの反発が出ている。その場合、反ユダヤ主義や、反イスラム主義や、人種差別、あらゆるヘイトクライムにも同様に対応すべきだと言っている。
しかし、トランプ大統領は、すでにこの大統領令に署名。その後、国家祈祷朝食会において、この委員会の責任者として、大統領が新しく任命した検察官ポム・ボンダイ氏を任命した。
またホワイトハウスに信仰担当局を設置するとして、トランプ大統領の信仰顧問を勤めてきたポーラ・ホワイト牧師を局長に市営した。
www.nytimes.com/2025/02/07/us/politics/trump-anti-christian-bias.html
*ポーラ・ホワイト牧師(59)
カリスマ、福音派のテレビ伝道師として知られている。
まだ見てないが、最新のメッセージを添付する。
“神に選ばれた”トランプ大統領を支持する福音派の集会
トランプ大統領は、前期からイスラエル支持を全面に出しており、福音派クリスチャンたちの支持を受けていることで知られていた。
しかし、今回は、昨年7月に、ペンシルベニア州での選挙演説の時に、奇跡のようにぎりぎり暗殺を免れるという時件が発生。トランプ大統領はじめ、多くの福音派が、「トランプ大統領は神に選ばれている」との認識を持つようになっていた。福音派の間でも著名なフランクリン・グラハム牧師もこれを認める発言をしている。
トランプ大統領に、多くの罪があるではないかと指摘されると、グラハム牧師は、イエスが、罪を犯した人に対し、罪がない人は石を投げよと言った時にだれもいなかったことをあげ、私たちは皆罪人だと返答したとのこと。
大統領選挙の夜、トランプ大統領は、フロリダの講壇で、「神が私の命を救った。アメリカを再び偉大な国にするためだ」と宣言し、大歓声になっていた。
NYTによると、この時、映画パッションでイエスを演じたジム・カヴィーセル氏は、トランプ大統領を「新しいモーセ」と呼び、多くの支持者が、トランプ大統領を「救世主」とすら叫んだという。
www.bbc.com/news/articles/c20g1zvgj4do
石のひとりごと
トランプ大統領を、公に支持する牧師の中にフランクリン・グラハム牧師もいたことに驚いた。そう簡単に「神に召された」と言っても大丈夫なのか。
今回、トランプ大統領は、大統領にとどまるのが4年のみで、再選の心配が必要ないと言うことに加え、こういう神の召、油注ぎだと言われている背景もあるので、トランプ大統領は、自信をもって、どんどん政策をすすめているのだろう。
トランプ大統領は、本当にヒゼキヤ王のように、終わりの時の前に、アメリカでリバイバルを起こす支配者になるだろうか。アメリカの動きもかなり興味深いところである。