テロとの戦い:イスラエル軍も投入へ 2015.10.15 

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4710941,00.html

テロが市内にも広がり、昨日だけで3人の犠牲者を出したことを受けて、ネタニヤフ首相は、火曜午後から夜中までかかって緊急治安閣議を行い、テロへの対処を審議した。結果、警察と国境警備隊に加えて、イスラエル軍も加勢・投入すること、またその他の様々な対策が決まった。

まず、多くのテロリストを排出している東エルサレムの町で、昨日のテロで2人の犠牲者を出したアルモン・ハナチーブに隣接するジャベル・ムカバは、朝のニュースでは軍が出入りを封鎖している。

その他の東エルサレムで問題の多い地域の出入り口には検問所を置いて、出入りする車をチェックしている。兵士たちは、エルサレム市内の人が多いスポットにも配置。警備にあたっている。

西岸地区や国内のアラブ人地区周辺には、警察・国境警備隊に加えて戦闘部隊も駐留し、有事に備えている。

これまでに、配置されたイスラエル軍兵士は300人。兵士の数は、臨機応変に変更され、不要と判断されれば直ちに引き上げると思われる。

テロへの抑制をはかるため、テロを起こした者の家は続けて破壊するだけでなく、そこに家を再建することも禁じる。永住権剥奪も行われている。この他、イスラエル人の自衛のために、銃所持の許可申請が簡素化される・・などが実施されている。

今日、町でけたたましいサイレンとともに警察車両に続いて、一時的な青いサイレンを窓の外に装着しただけの白い車両が複数目撃した。覆面パトカーも町に配備されているようである。

チャンネル2によると、子供たちのいる学校や幼稚園には新たに雇用された警備員らが、険しい顔で周囲を見守る様子が伝えられている。

<自衛するユダヤ市民>

エルサレムでは、いつどこで襲われるかわからない状況だが、学校も仕事も休めない。今日もバスは満員である。町は一見、いつもとほとんど変わらない。

しかし、警察や救急車のサイレンが続くと、人々は立ち止まってそちらを注視し、「どこ?」と言い合って、「ダマスカス門だ。被害者はなかったらしい。」といった会話が交わされている。

チャンネル2によると、銃を購入するイスラエル人の他、日本では痴漢撃退に使われるような、とうがらしスプレーなども販売されている。また、イスラエルで安いと人気のスーパーチェーン・ラミレビの社長は、店内でのナイフの販売をやめたと宣伝。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

3 comments

メシアが現れる希望的なニュースを待っているのに、こんな状況になるなんて。
ユダヤ人たちはどう受けとめているのやら。

日本での報道の殆どがパレスチナ寄りであるか、イスラエル国内でのテロの被害について殆ど僅かな報道しか無いのが気になります。
おかげで、私の周囲ではクリスチャンでもイスラエルで何が起こっているのか知らない人が多いのです。
遠い国とはいえ、ここまで偏向が見られるのは残念な事です。

はじめまして。急なコメント失礼いたします。

私は大阪在住の27歳で、若い世代に政治や国際情勢をわかりやすく理解してもらい、政治参加を促す活動をしている者です。
「日本未来マガジン」というブログメディアを運営しています。

中東情勢に関心を持っておりまして、独自に分析した記事を載せたりしています。
今回、石堂さんのブログを拝見させていただき、イスラエルの生の情報を扱っておられることに深く感銘を受けました。

ぜひ今後の拝読させていただきます。そして、日本の若い世代に国際社会の実態を解説していきたいと思います。

もし良ければ、私のブログも覗いてみてください!
今後とも、よろしくお願いいたします。
失礼いたします。

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