シリア攻撃延期へ 2013.9.1

オバマ大統領は1日、シリアへの攻撃について、米議会の承認を得るまで待つとの意向を表明した。これにより、もしアメリカがシリアを攻撃するとしたら、議会が再開される9日以降になるみこみとなった。

オバマ大統領は、「化学兵器で1000人以上を殺害したアサド政権をみすごすわけにはいかない。たとえ、国連の支持、また議会の支持がなくても、大統領自身には攻撃する用意も権威もある。」と語った。

しかし、その上で、「アメリカの市民は、アフガニスタンやイラクへの中東介入でうんざりしていることも確かである。アメリカの政府は”人民の人民による人民のための”政府でなければならない。アメリカは、世界に対して、政府のあり方を示す国でもあるべきだ。」と語った。

アメリカ人のシリア攻撃への支持率は9%で、先週から20%に上がってはいるものの、まだまだ大半は反対しているというのが現状である。

なお国連の化学兵器調査団は昨日、サンプルの採取を終えてシリアを出国。調査結果が出そろうのも数週間後になるみこみ。

今回、オバマ大統領は、議会の承認を待つことになったわけだが、もし議会が承認しなかった場合、オバマ大統領がどういう判断に出るのか・・・オバマ大統領の重い決断はまだ終わったわけではない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*