シリアに潜伏するイスラエル兵 2012.12.10

化学兵器の使用に関して緊張するシリア。イスラエルのチャンネル2などで9日、シリアがすでに化学兵器を使ったとみられると訴えるビデオが流れた。http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/162968

その数時間後、イギリスのサンデータイムスが、シリア国内にイスラエルの特殊部隊が潜伏し、化学兵器のゆくえを細かく監視していると報告した。イスラエル国連大使のマイケル・オレン氏も10日、イスラエルは現在、非常にきびしくシリアの化学兵器を監視しているということを明らかにした。

イスラエルが懸念するのは、生物化学兵器が、ヒズボラなどのテロ組織の手に渡ること。70000ものミサイルを保有するヒズボラに、万が一化学兵器が引き渡された場合、数千人のイスラエル人が死亡する可能性もある。

現在シリアにいるイスラエルの特殊部隊の任務は、化学兵器を監視すると同時に、それらがヒズボラに移動しないよう妨害することである。

オレン国連大使は、ほんの少しでも化学兵器がヒズボラへ移動する兆候があれば、イスラエルは軍事介入を辞さないと言った。それはアメリカが軍事介入する基準とは違う(躊躇しない)とも警告している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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