シリアからゴラン高原に迫撃砲着弾 2013.2.28

27日、ゴラン高原のイスラエル側に、シリアから対戦者砲が一発、不発で着弾した。広い野原であったため負傷者や物損もなし。流れ弾とみられている。

<シリアの友達会議:ケリー米国務長官、シリア問題に乗り出す>

新しく就任したアメリかのケリー国務長官が、シリア問題解決に向けて動き出している。26日、ロシアのラブロフ外相と会談。シリア問題の平和的解決に向けて努力することで一致したと発表した。

今日からは、ローマでの「シリアの友達会議」で今後の方針を協議する。会議にはシリア連合代表も出席する予定である。

ケリー国務長官は、シリア問題は政治的に解決することが重要だとし、今後アメリカ政府は、反政府勢力を支援するという旗印を明らかにして、アサド政権に①対話か②失脚か、道は一つしかないとのメッセージを送るとの方針を語った。

ただし、反政府勢力への支援に武器は含まず、ジープやトラック、レーダーなどの機材と訓練を提供するということである。反政府勢力が欧米に求めているのは、武器や軍事介入であるため、この方針がどのように受けとめられるかは不明である。

なおシリアの犠牲者は7万人を超え、周辺諸国への難民は100万人に至る勢いである。難民の3分の2は、女性と子供たちで、ほとんどが家族やすべてを失っているという。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*