9月13日、前期第9代イスラエル大統領のシモン・ペレス氏(93)が、重篤な脳出血で倒れた。現在、人工的な昏睡状況において呼吸も呼吸器で管理し、安静を維持する形で容体は、とりあえず落ち着いたと伝えられた。
その後、ニュースはないため、そのままの状況が続いているとみられる。
ペレス氏は、労働党を代表するベテラン政治家の一人で、建国時代には、重要な転機に戦闘機を購入したり、原子炉を購入(核兵器との関連もあるといわる)するなど、非常に重要な役割を果たしている。
80年代と90年代に、首相も2期つとめた。文字通り、イスラエルの建国と立ち上げを支えてきた建国の父たちの、おそらく最後の一人である。
ペレス氏は、国が落ち着いてくると、ラビン首相の元、外務相として、パレスチナ人との平和にむけて対話努力を重ねてオスロ合意を実現。1994年にはヨルダンとも和平条約を締結し、同年、アラファト議長と共にノーベル平和賞を受賞した。
若者たちのスタートアップや研究活動を支援・奨励したことでも知られる。
政治家として裏で動いていたというような影の部分もあるが、イスラエルでは一般的に尊敬され、愛されてきた存在である。
オバマ大統領、クリントン前大統領はじめ、世界の首脳たち、ペレス氏の90歳の誕生日にエルサレムで歌を披露したバーブラ・ストライザンドなどからも次々にお見舞いのメッセージが届けられている。