ケリー国務長官の停戦案 2014.7.28

ケリー国務長官は、パリで、カタールとトルコ、EUとともに停戦案を作成。イスラエルにも伝えた。しかし、この案は、イスラエルの治安を最優先したものではなかったため、イスラエルは、即刻これを拒否した。

イスラエルは、この問題の解決は、エジプトの停戦案しかないと主張している。エジプトの提案では、①ガザ地区の非武装化と②ガザ地区の経済的社会的改善が2本柱になっている。

しかし、国家治安研究所のアモス・ヤディン氏は、「ガザ地区の非武装化は非現実的。ハマスや、他のイスラム組織にとっては武装は存在そのものであり、それを、自らあきらめることはありえない。

もしガザの非武装化を実現するなら、イスラエル軍が(武力で)実現するしかない。しかし、もしそれを目標とするなら、先はかなり長いと思わなければならない。

目標を「ガザの武力を十分そいだ後、それ以後、武力を回復しないようにする。」と目標を置く方が、現実的だ。」と語っている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*