イスラエルとパレスチナは、間接的にだが、恒久的な停戦にむけての交渉を始めた。しかし、イスラエルが例祭シーズンに入ったため、交渉はいったん保留となり、10月後半に再開されることになった。ガザ地区への国際支援国も会議は10月12日の予定。
国連では、1993年以降、西岸地区とガザ地区の復興に関する国際会議を毎年行っているが、今年も国連総会に合わせての会議が行われた。
議長は国連事務総長で、パレスチナ自治政府のハムダラ首相とイスラエルからはハネグビ副外相が出席。ケリー国務長官、アシュトンEU外相、カルテット代表のトニー・ブレア氏が参加して会議が行われた。
話し合いの焦点は、ガザ地区の復興。建築材料が再びハマスに悪用されないよう、いったん倉庫に運び入れ、監視カメラで記録・監視することなどが決められた。この他、破産寸前にある西岸地区の経済を復興させるためのプロジェクトをイスラエルが提案し、合意している。
一方、ハマスとファタハの代表はカイロで2日間の交渉を行い、統一政府でガザの復興を行うシステムで合意。ただしハマスが加わるこの案をイスラエルが受け入れるかどうかは不透明。
いろいろな動きがあるが、実質的な前進は、10月中旬以降になりそうである。