ガザ南部ラファでタイ人人質の遺体保護 2025.6.8

Thai farm worker Nattapong Pinta (left), who was taken hostage by terrorists on October 7, 2023 from Kibbutz Nir Oz, is seen with his wife and son in an undated photo. (Courtesy)

ガザでは、ギデオンの戦車作戦が続けられている。イスラエル軍は、6月7日(土)早朝、ガザ南部ラファで、タイ人で人質になっていたナッタポン・ピンタさん(36)の遺体を発見。保護した。

今回も、拘束したパレスチナ人武装隊員の情報から、ピンタさんの遺体を発見できたとのこと。

ピンタさんは、ニール・オズから拉致され、おそらくそれから一月以内に殺害されていたと、イスラエル軍は見ている。発見されるまで、ピンタさんは、生存の可能性があるとされてきた一人だった。

ピンタさんは、襲撃の1年半ぐらい前から、単身で、キブツ・ニール・オズのアボガドとザクロ畑で働いていた。母国でカフェを開店した妻、ナリサラさんの借金の返済を助けるためだったという。

ピンタさんは、9歳になる息子の父親だった。遺体が保護されたことは、ピンタさんの家族、タイ政府関係とキブツ・ニール・オズにも伝えられた。

ハマスに拉致された外国人労働者は、タイ人31人。ネパール人1人、タンザニア人1人だった、このうち、29人は、先に解放されており、ピンタさんを含む2人がまだ残されていた。

www.timesofisrael.com/body-of-thai-hostage-nattapong-pinta-recovered-by-idf-from-south-gazas-rafah/

(Photo: REUTERS/Stoyan Nenov)

キブツ・ニール・オズは、最も被害が大きかった地域の一つである。襲撃された際に、キブツ内で47人(11人はタイ人)が虐殺され、76人がガザへ拉致された。

このうち、現時点で生きているのは4人、7人が遺体としてガザにいるとみられている。

www.ynetnews.com/article/bydn69wqex

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。