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ガザでイスラエル兵1人戦死
ハマスがイスラエルの提案を拒否したことから、イスラエルは、ガザで、ガザ南部と国境前周囲のガザ内部に緩衝地帯を拡大する作戦を続けている。緩衝地帯は、すでにガザ領域の30%に達していると言われている。
こうした中、4月19日(土)、ガザ北部ベイト・ハヌーンで地下トンネルなどハマスの拠点を破壊して、イスラエルとの国境の緩衝地帯を拡大する作業を行っていた。
午後1時ごろ、突然、トンネルから出てきた工作員が、対戦車砲をイスラエル軍に向かって発砲。
この攻撃で、女性将校と衛生兵が重傷となった。それを助けに入った救援隊に再び攻撃があり、ガーレブ・シルマン・アルナサスラ司令官(35)が死亡した。イスラエル軍が戦闘を再開した3月18日以来、はじめての死傷者となった。
www.timesofisrael.com/israeli-soldier-killed-in-hamas-attack-in-first-since-gaza-ceasefire-collapse/
3人目人質プロパガンダクリップを公開
ハマスは、4月19日(土)最近だけで3人目となる人質、エルカナ・ボーブットさん(36)のプロパガンダクリップを公開した。
悲壮な様子で、妻や子供たちに電話をかける設定で、病気で、死ぬかもしれない、怖いと訴えている。
明らかに心身を病んでいる様子である。イスラエル軍兵士たちが、戦争をやめるよう、政府に嘆願書を書いたことに触れて、彼らは国よりも国民のことを思っていると言っている。
また兄に対し、トランプ大統領にネタニヤフ首相を退陣させてほしいと伝えるようにも言っている。
家族たちは、「いったい、どれほど苦しまなければならないのか」と述べ、エルカナさんが、幼い子供の父親であるにも関わらず、人道的開放の時に、含まれなかったのはどうしてか、などと苦しみを訴えている。
ネタニヤフ首相:私たちは降参しない
ガザでアルナサスラ司令官が戦死した日であり、新たな人質のプロパガンダクリップが出された4月19日(土)、ネタニヤフ首相は声明を出した。なお、これは前日に録音されたものだったとのこと。
12分以上にのぼるヘブライ語によるメッセージであるが、その中で、ネタニヤフ首相は、我々は決して降参はしないと宣言した。
ハマスについては、国際社会が考えているような考え方をしていない組織だと指摘。また同時に狡猾でありバカではないとして、次の10月7日の殺戮と拉致は時間の問題だと述べた。
改めて、ガザのハマスを壊滅させ、人質全員をとりもどし、ガザがイスラエルにとって脅威とならないようにしなければならないと述べた。交渉ではなく、戦闘を続けるということである。
ガザ国境で人質家族が大声で人質へ呼びかけ
ネタニヤフ首相が、降参しないと戦争続行を宣言するビデオを公開した翌朝、人質家族たちが、ガザ国境に集まり、ガザに向かって、人質たちに、できれば聞こえるようにと希望を捨てないで、などとと叫んだ。
またそこでも、政府に対しては、交渉を優先して人質開放を目指すよう、大声で訴えた。
www.timesofisrael.com/dont-lose-hope-families-of-hostages-shout-across-gaza-border-to-loved-ones/
石のひとりごと
人質本人はじめ、人質家族にとって、またネタニヤフ首相にとっても、あまりにも大きすぎる痛みであり苦痛であることは、否定のしようがない。
これほどの苦痛をもたらし、イスラエル国内に、分裂をももたらそうとするハマスの戦術に、ネタニヤフ首相が伝えようとしている普通でない悪質さを思わされる。まさに悪霊レベルである。
主が1日も早く、イスラエルをこの苦しみから解放して下さるようにととりなしを!