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ガザの各地では、イスラエル軍のハマスとの戦闘を通して、ハマスのインフラ、武器庫、トンネルの摘発が続けられている。その中で、ハマスに関する重要な書類も発見されており、イスラエルは世界にハマスの実態を発表し続けている。
情報操作:民間報道官モハンマド・バサルはハマスのカッサム旅団戦闘員
イスラエル軍は、6月8日(日)、ガザから民間の報道官として情報をを発信してきた、モハンマド・バサルが、ハマスのカッサム部隊の戦闘員として、登録されている書類を公開した。
国際社会は、バサルの情報をほぼそのまま信用して、イスラエルが戦争犯罪を犯していると判断する傾向にあり、それが今や世界の常識になりはじめている。
しかし、バサルが、ハマスのカッサム旅団戦闘員であると証明する書類がみつかった。
こうなると、明らかにイスラエルを攻める立場であるため、バサルが発信する情報は、イスラエルが不利になるような形で、不正確、かつ偽情報になるとイスラエルは主張している。以下は、イスラエル軍より。
📄EXPOSED: Mahmoud Bassal poses as a “Gaza Civil Spokesperson”. However, intelligence documents expose him as an active Hamas operative.
Watch to see how: pic.twitter.com/hBjKyvKDC2
— Israel Defense Forces (@IDF) June 8, 2025
人間の盾:ヨーロッパ病院の地下にあったハマスの基地からIDF報道官が訴え
昨日公表されていた、ガザのヨーロッパ病院の地下にあったハマスの拠点に立ち、病院の下にあったこの拠点をユーチューブで公開。ハマスの実態を世界に訴えた。
そこには、武器や、大量のキャッシュも写っている。またここで発見されたハマスの遺体の中に、トップと目されていたモハンマド・シンワルも含まれていたとイスラエル軍は正式に認めている。
ハマスが、市民、特に病院を盾にしているということの明確な証拠である。
ハマスとの仲介者・カタールの現金がハマスの動脈だったという証拠
ネタニヤフ首相は、ガザの支配をハマスに任せるとの方針で、そこにカタールからの支援現金が入ることを黙認する方策を続けていた。しかし、その金がハマスを支援する主な動脈になっていたことを表す書類がみつかった。
チャンネル12が公開したところによると、2019年の時点で、カタールから届いた支援に対し、故イシュマエル・ハニエが、ハマスの主要な動脈だとカタールの外相に伝えていた。
また、2021年のイスラエルとハマスの11日間の戦争の後、カタールの首長、タミーム・ビン・モハンマド・アル・サーニーが、ハマスの「抵抗」を経済的に支えると約束したと、ガザの故ヤヒヤ・シンワルに伝えていた。
ハニエのシンワルへの文書には、「彼は、抵抗運動を支援すると約束したが、世界には知られたくないと言っている。これまでに、1100万ドルが計上されている」と書かれていた。
さらに、ハニエに対し、勝利を目指して、武装抵抗に集中しているとカタールの首長に文書を作成するよう要請していた。
この他、カタールとハマスの親密な関係が明らかになっている。そもそも、ハマスの現金支援をしていたカタールが、イスラエルとハマスの仲介に相応しいのかという疑問は前からあったが、こうした書類が出てきたということは、今後の交渉にも影響するのではないかと思われる。