トランプ大統領はとにかく戦争をやめたいという意向を表明していた。ウクライナとロシアの停戦が、前進を見せる中、ガザでの停戦については、あと60日延長させ、その間に残っている人質を解放させる方向で話を進めている。
これに対し、ハマスは、あくまでも最初の合意による第二段階(イスラエルの完全撤退)への移行を主張している。第二段階については、第一段階の間に協議して決定することになっていたのであり、最初からイスラエルが第二段階に進むことにも合意していたわけではない。
イスラエルもハマスも譲歩していないため、交渉は頓挫している中、アメリカが新たな案を出して、仲介に奔走。ハマスが交渉に応じる気配をみせたことから、カタールのドーハで今週、協議が行われることとなった。ハマスの高官は、交渉に前向きだと言われている。
イスラエルも交渉に応じるとして代表団を派遣したが、その中に、決定権を持つダーマー戦略担当大臣が含まれていない。どこまでやる気があるのかは、懐疑的との予想もある。
アメリカのウィトコフ中東特使は、3月11日(火)、ドーハに到着。まもなく交渉が始まる。アメリカは、今回の交渉が最後のチャンスだと警告している。