目次
ガザ攻撃拡大:イスラエル兵2人死亡
イスラエルとハマスの交渉は、まだ具体的にはならず、人質が戻ってくる様子はみえない。こうした中、カッツ国防相が、ガザでの攻撃を拡大すると宣言し、その通りになっているもようである。
その中で、4月25日(金)午後、また2人のイスラエル予備役兵の戦死が伝えられた。死亡したのは、イド・ボロク大尉(21)、警察官で国境警備隊員のナタ・イツハク・カハネ軍曹。
2人は、ガザ市のシャジャイヤ地区で、待ち伏せしていたテロリストと銃撃戦になり、戦車も駆けつけて、対戦車砲の撃ち合いが、約1時間、続いたとのこと。この戦闘で2人が戦死した。
またこの日は、南ガザ、ラファのフィラデルフィ回廊でも戦闘になり、この戦闘で、1人が重傷。1人は中等度、1人は軽傷を負った。
ガザの人道支援物資の問題で国連が法的にイスラエルを訴え開始
イスラエルは3月以来、50日以上、ガザへの人道支援物資の搬入を今も差し止めたままである。国際社会からは、イスラエルへの批判が高まっている。
ハーグのICJ(国際司法裁判所)は、イスラエルの支援物資搬入の義務に関する公聴会を開始した。法的に、イスラエルに圧力をかけようとする動きである。
ハマスに圧力をかけているイスラエルは、いわば兵糧攻めによる市民のハマスへの反発を高める狙いがあるとみられる。
しかし、これについては、イスラエル軍は搬入を開始しようとする動きを、政府が停止した経過もあった。強行姿勢の政府と軍の間で、なんらかの不一致も懸念されるところである。
石のひとりごと
ガザで戦場にいる兵士たちが死亡した時には、打ちのめされているイスラエル人の家族もいる中、国際社会からはイスラエルへの批判は高まっている。
戦死兵士の遺族たちの想いはどこにあるだろうか。戦死した兵士たちは、ガザの人々を苦しめようとは全く思っていなかったはずである。にもかかわらず、世界からは批判されるのである。本人、またその遺族たちの痛みの深さを思わされる。
政府や軍のトップが決めることで、大勢の人々の人生が終わったり、生き延びたりする。その重要性は、本当に大きいといえる。
1日も早く、この戦闘に最善の終焉がもたらされることを祈る。