イスラエルは、ハマスとの交渉が一向に進まないこと、ガザでの人道状況が危機的になり始めていることを受けて、大規模な予備役兵召集を開始し、ガザでの攻撃を拡大し、次のステップに進ませる意向を表明している。
攻撃を拡大する目的としては、ガザ南部のラファのように、イスラエル軍がコントロールする地域を拡大し、その中で、人質を探し出して全員を解放し、ハマスを無力化するということである。
それが完了するまで、イスラエル軍はそのままガザにい続けるとも表明している。これは言い換えれば、「占領」だと、国際社会、また国内でも物議になっている。
その攻撃をいつ開始するのかについて、ネタニヤフ首相は、トランプ大統領の中東歴訪(サウジアラビアで湾岸諸国首脳たちと会談)が、来週に予定されているので、それが終わるまでに、人質解放の交渉がまとまらなければ、拡大攻撃を開始すると表明した。
これは言い換えれば、トランプ大統領の中東訪問が終わるまでの期間が、まだ交渉の余地は残されていると表明した形ともいえる。
しかし、その後、ハマスは、今はガザが飢餓に瀕していることが重要なので、人質について話し合う気はないと表明している。
今は、トランプ大統領が、この状況にどう反応するのか、世界が注目している。
なお、これまでのところ、トランプ大統領は、「ガザの飢えている人を助けたいが、ハマスがそれを不可能にしている」と語っている。